第7章 arrival
「え…?」
恋次は私の声に驚いたようだ
どうやら、一護もかなり限界だったらしくそのまま二人とも倒れた
『ったく…二人とも怪我しすぎ…』
「一護!!」
ちょっとゴツめのブサ男がこっちに駆け寄ってくる
その後ろにいるのは四番隊の山田くんね
「あ、あなたは…」
「おいっ!大丈夫か一護!?返事しろオイッ!!」
『山田くん…だったわね。私はあなた達を見逃すから…あなた達に会った事は秘密にしててね。』
「は、はい…!」
『はやく逃げなさい。一護をよろしくね』
私がそう言うと山田くんとブサ男は一護を連れ、地下水道に逃げた
誰か来るみたいだ
「水無月さん?!」
あれは確か…三番隊の副隊長だったかな?
『お疲れ様、旅禍は逃げた後みたいね』
「阿散井くんが…やられる程とは…」
『強そうね。吉良副隊長、後は任せるわ。』
「は、はい!」
私はその場を後にした
それから数時間後、隊首会が開かれた
「事態は火急である!
ついに護廷十三隊の副官の一人を欠く事態となった。最早、下位の隊員達に任せておけるレベルの話ではなくなった。
先の市丸の単独行動については、不問とする!」
「おおきに」
「副隊長を含む上位席官の廷内での斬魄刀の常時携帯及び、戦時全面解放を許可する!今回ここに集まれなかった者達にもそう伝えて欲しい!
諸君。全面戦争と、いこうじゃないかね。」
元柳斎がそう言うと全員が各隊の隊士に伝えるため、解散する
ちなみに、私は常に許可されてるよ
『常時携帯及び、戦時全面解放ね…』
いつぶりかな…こんな緊急事態
ま、この事態の元凶の一人は私だけどね。
隊首会が行われた次の日の朝だった
朝から雛森副隊長の悲鳴が響き渡る
私は悲鳴の元へ向かう
すると、雛森副隊長と吉良副隊長が戦っていた
『ったく…花弁を散らせ、桜』
私は桜の刃を吉良副隊長と雛森副隊長に向けた
もちろん、寸止めだ
『どっちも動かないでね。』
「あ…水無月さん…」
雛森副隊長が目に涙を浮かべながらこちらを見る
「捕えろ。二人共だ」
後ろから、冬獅郎がそう言った