第7章 arrival
「…はァ…まァ、いーや…こっから南にまっすぐ行くと護廷十三隊、各隊の詰所がある…」
「な…何だ!?教えてくれるのか!?」
「うるせーな、黙って聞けよ。教えねーぞ!」
「その各隊詰所の西の端に真っ白い塔が建ってる…そいつはそこに居る筈だ…」
「ほ…ホントか…?」
一角の言葉を疑う一護
『ふふ、本当よ』
「おら!モタモタしてっと他の連中に見つかんぞ!行くならとっとと行け!」
「お…おう。
それじゃ…恩に着るぜ、一角」
「着なくていいぜ、気色悪い。
…ちょっと待て。一つ訊いていいか。オマエらの仲間で…一番強えのは誰だ?」
「………多分俺だ」
「…そうか。…だったらウチの隊長に気をつけな。ウチの隊長は弱い奴には興味が無え。てめーの言うことが本当なら、狙われるのは間違いなくてめぇだ。」
「…強いのか」
「会えばわかるさ。まあ、あの人の強さをてめーの頭が理解できるまで、てめーが生きていられればの話だがな。」
「…そいつの名前は?」
『更木剣八よ。会えばわかると思うわ。
さ、早く行きなさい。じゃないと…見逃せなくなるから』
「!おう」
そう言うと一護は走っていった
「で、何で羽織脱いで来てるんですか」
『え?着てて治療とかして見つかったら面倒だからね』
「そうですか。」
『さて、今から見学に行くべきか…ここで一角をシバいてから行くか…』
「な、何でしばかれるんすか」
『え?傷口塞いだのに開いたから』
顔が少し青くなる一角
「…手加減だけは…」
『…しないわよ。シバかない。もうすぐ四番隊が来ると思うわ。
しばらくは安静にしてなさい』
もう一度だけ傷を塞ぎ、私は屋根に乗る
『じゃ、またね』
一角side
「次、傷が開いたら殺されそうだな…」
俺は自分の身の危険を感じていたのだった
というか、蝶さんと一護って知り合いなのか?
随分親しそうに話してたが…
ここで一護と蝶さんが会ったことだけは…秘密にしておくか
治療に関しては誤魔化せねーしな
それかはしばらくして四番隊が到着し、俺は四番隊の隊舎に運ばれ治療を受けた