第7章 arrival
全員が一番隊隊舎の外に出たのを確認し、私は元柳斎に尋ねた
『旅禍って…?』
「昨日、旅禍5名が尸魂界に侵入してきたんじゃ。
その中に、オレンジ色の髪をした死神がいたそうだ」
一護の事か
『死神が?』
「そうじゃ」
『ふーん…でも、隊長達が動くのなら、私は必要なさそうね』
「そうじゃの。ここでおぬしが出れば…護廷の名が泣く。
ただ、隊首会には参加せよ。
何かあれば必ず伝える。もし旅禍がお主に刃向かってきた場合は…対処を任せる」
『そうね。それに、私休暇扱いだもんね!!
タダ働きはしない主義だからよろしくねー。』
「わかっとる」
私はそれだけ聞いて自分の隊舎へ向かう
よし、これで私は自由に動ける
隊首会にさえ出ればいいのだから
隊舎に向かうと、隊舎の扉の前に黒猫が一匹いた
『あら、猫じゃない。ミルクでもいかが?』
私は黒猫を隊舎に招き入れた
「すまんの、助かる」
猫は変化を解く
『いいのよ、夜一。無事に来れたみたいで良かったわ』
「そうじゃな。ただ、バラけてしまったがの」
『大丈夫よ。みんな強くなったんでしょう?』
「ああ。強くなった」
『なら、大丈夫。で、夜一は今から何するの?』
「とにかく情報収集と…まずは一護と合流したいがな…」
私は自室から紙を持ってくる
『はい、情報よ。情報に関してはこれでOKね』
「流石、蝶じゃな」
『処刑は14日後、双極で行われるわ。
ここまでは知ってるでしょう?』
私はお茶を入れ、机に置く
「ああ。」
『それで、今ルキアは懺罪宮の四深牢にいるわ』
「もう移ったのか」
『ええ。あ、そうそう。夜一と喜助の遊び場だけど…メンテナンスはしておいたわよ。いつでも使えるわ』
「本当に仕事が早いんじゃな」
『そりゃ、先に来たものの割と暇だったからね。』
「そうか。で、おぬしはこれからどうするんじゃ」
『元柳斎から、自由にしていいって言われてるし、隊首会に出る以外は好きに動けるんじゃない?
ただ、あまり下手には動けないけどね』
「そうじゃな。さて、儂は四楓院家にでも行くかの」
『道具でも取りに?』
「ああ。必要になるからな」
『気をつけてね。』
「おぬしもな」
夜一はそう言うと、猫の姿に戻り去っていった