第7章 arrival
『残り…14日か…』
今日はルキアが懺罪宮の四深牢に移される日だ
何度かルキアには会いに行ったが段々、元気はなくなっていた
『また、会いに行こうかな』
そう思った時だった
カンカンと警鐘が鳴り響く
《隊長各位に通達!隊長各位に通達!只今より緊急隊首会を招集!!繰り返す…》
理由はわかってるけど…私、行ってもいいかな
いいや、行っちゃえ!!
私は一番隊隊舎に向かった
すると、既にそこには浮竹とギン以外の隊長が揃っていた
藍染も東仙もいるのね
浮竹は…体調不良かな
私は元柳斎に断りを入れ、元柳斎の横に立つ
しばらくすると扉が開いた
「…来たか、さあ!今回の行動についての弁明を貰おうか!
三番隊隊長、市丸ギン!!」
元柳斎がそう言った
「何ですの?イキナリ呼び出されたか思うたら、こない大袈裟な…尸魂界を取り仕切る隊長さん方が、ボクなんかの為にそろいもそろってまァ…でもないか。
十三番隊隊長さんがいらっしゃいませんなァ。どないかされはったんですか。」
『浮竹なら、病欠よ。』
「またですか。そらお大事に。」
「今回のおぬしの命令なしの単独行動、そして標的を取り逃がすという隊長としてあるまじき失態!それについておぬしからの説明を貰おうと思っての!その為の隊首会じゃ。
どうじゃい、何ぞ弁明でもあるかの。市丸や」
「ありません!」
「…何じゃと?」
「弁明なんてありませんよ。ボクの凡ミス、言い訳のしようもないですわ。
さあ、どんな罰でも…」
「…ちょっと待て、市丸…」
そう言ったのは藍染だった
ガアン!!
また、警鐘が鳴り響く
《緊急警報!!緊急警報!!瀞霊廷内に侵入者有り!!各隊守護配置について下さい!!》
『侵入者…?』
「まさか…例の旅禍か!?」
警報を聞いた更木剣八は一番隊隊舎を飛び出した
「…致し方ないの…隊首会はひとまず解散じゃ!市丸の処置については追って通達する。
各隊即時、廷内守護配置についてくれい!」
その号令と同時に隊長たちが一斉に外に出る
「随分と、都合良く警鐘が鳴るものだな。」
「…ようわかりませんな。言わはってる意味が」
「…それで通ると思ってるのか?僕をあまり、甘く見ないことだ。」
…藍染とギンが何か知らないけど芝居してる
でも、それが分かるのは私だけか