第6章 start
「…イヤな予感はバシバシするけどな…」
いい風が吹く
そう思った時だった
何かが光る
「…あ?何…」
それは真っ直ぐ俺の部屋に向かってくる
ドチャンッ
ものすごく嫌な音と共に飛んできたものが俺の押し入れの扉にぶつかる
「何だ今の!?何が…」
それは、血のようなものだった
「ギャーッ!!」
思わず叫び声をあげる
「な…何してくれてんだあの野郎!!
これじゃまるっきり惨殺現場のダイイングメッセージじゃねえか!!
ちゃんと消えるんだろうなコレ!?」
扉に書かれていたのは"これからすぐに商店前に集合"
それから少しして現れた文字
"P.S. 今これを見てダイイングメッセージみたいとかありきたりな事を思った人は、ツッコミの才能がないです。"
「やかましいわっ!!」
思わず枕を投げた
俺は誰にも気付かれないようそろそろと靴を履き、玄関を出る
「…じゃあな…遊子…夏梨……親父」
玄関を出た時だった
「グッモーニンッイッチ…ゴーッ!!」
そしてそのまま親父が地面にめり込む
「ぐお…っ、今の攻撃をかわすとは…さすが我が息子…」
「な…何やってんだよてめぇは!?」
「…で…出かける前に…これをお前に…」
「?何だこのきったねーお守りは?」
「き…汚ねーとは失敬な!昔、母さんが俺にくれたお守りだぞ!」
「な…何してんだよ!もらえねえよこんなもん!!」
「旅行の間、貸してやるだけだ!終わったら俺に返しに来い!」
「…じゃあ!借りてくぜ!」
「おう!」
俺は親父に見送られ、浦原商店に向かう
途中で井上と合流し、商店前でチャドと合流
どうやら、チャドは商店の近くにいたらしい
それから少しして石田も合流した
「おーっ、全員揃ってるっスね。結構結構♡」
浦原さんが商店の扉を開けた
「さてと、そんじゃ中で説明しましょかね。尸魂界へ行く方法。
ちゃんと聞いといてくださいよォ、でないと…尸魂界へ着く前に死ぬことになる」
俺たちは地下に用意されている穿界門とやらに向かった