第6章 start
『ふう…怪我はない?二人とも』
「お、おう…」
「はい…」
「な…何か出てきやがったっ!!あのガキか!?」
そう言ってジン太が指差した先にいたのは死覇装を着て、虚の仮面をつけた一護だった
『さぁ、どっちかしら』
ていうか、あの見た目…虚化に近いじゃない
一護が刀を取り出す
そして、仮面を割った
「ふうっ!」
『無事に、戻れたみたいね』
「キッチリ死神に戻れたじゃないスか!お見事!レッスン2クリアっす!
レッスン3はなんと!時間無制限!!!斬魄刀を使ってアタシの帽子を落とせたらクリア…」
喜助が話してる途中で折れた刀を振り下ろす一護
「時間無制限なんて悠長なコト言ってねえでよ!5分くらいでカタ付けようぜ!!」
…過信しすぎは良くないってのに…
「そっスね。それじゃ5分で…カタ付けてみましょうか」
喜助が仕込み刀を抜く
それからしばらくの間、喜助が一護を追いながら刀を振る時間が続く
そして一瞬、一護が気を緩めた
それと同時に一護が斬られる
「気を緩めましたね。死神でもない奴が持ってんだから、アレは斬魄刀じゃない。だから切れても平気だ…と?
つくづく甘い。
起きろ、紅姫。
正真正銘、斬魄刀ですよ。こいつはね。」
「斬魄刀の…名…」
「そう。斬魄刀にはそれぞれ名前があるんス。
そしてこれが、彼女の名前。
いくよ、紅姫」
『ちょっとだけ面白くなってきたじゃない』
それから暫くして、防戦一方だった一護の霊圧が跳ね上がる
「斬月!!」
煙が上がる
煙が晴れるとそこにいたのは柄も鍔もない刀を持った一護だった
『常時開放型かな?』
「…さてと。そいじゃ斬魄刀も出てきたところで、本格的にレッスン3始めましょうか!」
「……わりぃ、浦原さん。うまく避けてくれよ」
「はい?」
「多分、手加減できねえ」
一護が斬魄刀を振り下ろした
「啼け!紅姫!!」
『咲き誇れ、神無月!!』
喜助は自分を、私はテッサイたちを守る
斬られた喜助の帽子が宙を舞う
「…ふう…この血霞の盾が無ければ、腕の一本くらいは持っていかれてたっスね…
やれやれ…帽子も…壊れちゃったっスねえ…」
『まさか、ただの一振でここまでとはね。』
「ええ、本当に…。黒崎サン…キミは恐ろしい子どもだ…
レッスン3、クリアっス!」