第6章 start
「…無理っスよー」
『降参?あ、でもそろそろ時間ね』
「そうっスよ!」
『仕方ないか、引き分けってことで!』
私はルンルンで自室に戻り、羽織を脱いでから義骸に入った
「あれ、本当に一割っスか?」
不思議に思う喜助だった
それから、私以外が浦原商店の前で一護を待つ
「おっ、いらっしゃい。
どうです、傷の具合は?」
「全快っ!」
「結構!じゃ、先に中入りましょうか。あ、親御サンには断ってきましたか?」
「あァ、友達ん家に泊まるって言ってきた。」
「なんか…処女の外泊の言い訳みたいっスね…キモチわる…」
「殺すぞ。」
そんな会話をしながら商店の中へ入ってくる一護たち
『いらっしゃい。一護』
「蝶!?何でここに?!」
バッと喜助を見る一護
「蝶サン、説明してなかったんスか?!」
『え?サプライズ…?』
一護の目が点になる
『とりあえず、先に地下行こっか』
「どっひゃー!!なんだこりゃーっ!!?あの店の地下にこんなバカでかい空洞があったなんてー!」
『喜助うるさい』
「ウルセーな。わざわざ代わりに叫ばなくても充分ビックリしてるよ!」
「閉塞感を緩和させるために天井には空のペイントを!」
『刑務所と同じ考えね』
「心にうるおいを与えるために木々も植えておきました!」
「一本残らず枯れてるな」
「これだけのものを道路や他人様の家の地下にナイショで作るのはそりゃあ骨が折れましたとも!イヤ、よくがんばった!」
「よくわからんが、犯罪じゃねえのかそういうのって?」
『犯罪ね』
「ていうか!それより…おまえ…」
『黙っててごめんね?実はこの間、一護と石田くんが勝負してる時も近くにいたんだけど…気づかないし…秘密にしてた!』
「ってことは…」
私はソウルキャンディーを飲む
白い羽織は部屋に置いてきたので普通の死覇装姿だが…
『そ、死神です』
「嘘だろ?!」
『本当よ。一護の修行もサポートするから、よろしくね』
「マジかよ…」
「あ、話終わりました?じゃ、早速始めましょ」
そう言うと喜助は一護を魂魄と体に分離させた