第6章 start
『喜助、一護は大丈夫そう?』
「大丈夫っスよ。恐らく、もうすぐ目を覚まします。
今日も学校でしたよね?早く行かないと遅刻しますよ」
『…そうね。行ってくるわ』
先に学校へ向かう
ルキアちゃんが居なくなった事は誰も知らない
ルキアちゃんの代わりに桃原鉄生くんが席に座っていた
「おーす黒崎!」
「…えーっと……はじめまして?」
「はじめましてだあ?まだ覚えてないのかよ!?桃原だよ!桃原鉄生!
一体オマエのこと何回空手部に誘ったと思ってんだよ!?」
「…えーっと…すまん。」
「さてと、以上かなあ。連絡事項は。ま、休みなんだから宿題なんて現国以外はテキトーにやんな!
遊びも少しぐらい犯罪気味の方が後々、いい思い出になるよ!」
教師の言うセリフじゃない…
「そいじゃ、あんたたち!9月まで死ぬなよっ!
以上!解散っ!!」
そう、私たちは明日から夏休みに入る
…丁度、良かったわ。
休みのおかげで気にせず特訓にも参加できるし、尸魂界にも行ける
たつきやみんなに夏休みは忙しいことを伝え、休み明けに勉強会の約束などをした。
私は浦原商店に帰り、部屋で義骸から抜けた
『さて喜助、少しだけ…一護が来るまで…遊びましょ?』
「えー…そんなに時間ないっスよ…?」
『いいじゃない。』
「今から重労働なのに…」
『さ、地下行くわよ』
「えー…」
私は喜助を引きずり、地下へ放り込む
「はぁ…めちゃくちゃ本気じゃないっスか…」
『大丈夫、私九割霊圧縛られてるから』
「九割!?それでそんだけ霊圧大きいんスか…」
『そ!だから今の私はカス状態!』
「いや、絶対違いますよ」
『さ!行くわよ!
咲き誇れ!神無月!』
「起きろ、紅姫!」
お互いが斬魄刀を始解する
お互いの霊圧がぶつかる
「剃刀紅姫」
切っ先から赤い斬撃を飛ばしてくる喜助
「相殺しなさい、桜!!」
この間使った桜の刃が赤い斬撃を消していく
「縛り紅姫」
次は、黒い帯がこちらに伸びてくる
『捕まえようとしたってダメよ?
切り裂け、薔薇』
私の周りに薔薇の盾ができる
薔薇特有の棘が紅姫の帯を切り刻んだ