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BLEACH〜透明な華〜

第6章 start




石田と阿散井の力量差は圧倒的だった

「ほら、だから言わんこっちゃねェ」

石田は斬られ、地面に伏せていた

「さて…そんじゃトドメといっとくか。死ぬ前によーく憶えとけよ。阿散井恋次、てめーを殺した男の名だ」

阿散井が刀を振り下ろす

だが、それを止める男が一人

「黒崎一護!テメーを倒す男だ!!よろしく!!」


それから、阿散井と一護は戦った…一時は一護が有利に見えた…

「てめーの斬魄刀に名も訊けねえ!!そんなヤローがこのオレと対等に戦おうなんて…二千年早えェよ!!!」

そう言うと阿散井の斬魄刀が姿を変える

「!斬魄刀が…!?」

「咆えろ蛇尾丸!!」

阿散井の斬魄刀によって一護は斬られる

阿散井がトドメをさそうとした所をルキアが止めた

「に…ッ、逃げろ一護!!立て!!
立ち上がって逃げるのだ!!一護!!」

ルキアにそう言われてもなお刀を持ち、立ち上がる一護

その霊圧に阿散井が押される

だが、それも白哉によって止められた

気づいた頃には、一護は斬られていた

「鈍いな、倒れることさえも。」

「白哉兄様!!!」

一護の元に駆け寄ろうとするルキアを阿散井が止める

一護は力を振り絞り、白哉の死覇装の裾を掴んだ

「…放せ小僧」

「…聞こえねーよ……こっち向いて喋れ」

「…そうか…余程その腕、いらぬと見える。」

白哉がそう言った時だった

ルキアが一護の手を蹴った

「な…何すんだル…」

「…人間の分際で…兄様の裾を掴むとは何事か!
身の程を知れ!小僧!」

「…な…?」

「参りましょう兄様!今の此奴の行動でこの朽木ルキア、目が覚めました!
どうぞ私を尸魂界へと、お連れ下さい!慎んで我が身の罪を償いましょう!」

「ま…てコラ…何言ってんだよルキア…てめえ…ッ」

「動くな!!…そこを一歩でも動いてみろ…!私を…追ってなど来てみろ…私は貴様を絶対に許さぬ…!」

そう言ったルキアの目には涙が浮かんでいた

「…よかろう。その者には止めは刺すまい。先程の二撃で魂縛急所、鎖結と魄睡を完全に砕いた。その者は半刻もせぬ内に死ぬだろう。

仮に生き永らえたとしても力の全ては失われる。死神の力はおろか、霊力の欠片さえ残るまい。」

白哉たちはルキアを連れ尸魂界へと戻っていく

雨の降る中、ただただ一護の悔しい叫び声だけが響いていた


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