第5章 encounter
『織姫と…チャドくんね…』
今まで一護といることが多かった二人だ
きっと、一護の霊圧に刺激されたんだろう
『二人なら…大丈夫かしら』
霊圧からして、大丈夫だと信じて私は違う場所の虚を倒しに向かった
『咲き誇れ!神無月!』
私は神無月の能力を使う
『花弁を散らせ…桜!』
この技は白哉の斬魄刀を見た時に閃いた技だ
無数の桜の花弁を刃物にして虚を斬る
これなら、広範囲で戦える…!
『今何体倒した…?』
《15体。それだけ霊圧を縛られてるのに、力を使いすぎちゃダメだよ…》
神無月に怒られる
『大丈夫。まだまだいけるわ』
気づけば周辺の虚は消えていた
『…まさか』
空のヒビが一点に集中する。
虚もそこを目指す
『あそこに一護も石田くんもいるわね…』
私はそこに向かった
「止せ、石田!あれだけの数だ!!戦い方を考えてから…」
「何だ、怖いのか黒崎!」
「あァ!?てめ…」
「怖いならここで見物してるといい!この勝負は僕の勝ちだ!!」
石田は攻撃の手を止めずそう言った
「こっちだ虚ども!!最後の滅却師…石田雨竜が相手をする!!」
そう言って石田は走り出す
空き地で次々と虚を倒す石田
だが、それも苦しそうだった
一護が石田の元に駆けつけ、虚を倒し始める
一護が石田に向かって過去のことは知らねぇという話をした
石田が話し始める
「昔の話を聞いて…師匠が目の前で死ぬまでは死神側の方が正しいと思ってた!!
師匠は死神と力を合わせて戦う術を模索していた。
平時どうしても尸魂界にいる死神たちはどうしても現世の虚への対処が遅れる!常時現世で虚に目を光らせ、俊敏に対応する我々のような存在が必要なのだと!
だけどそれに対する死神の返答はいつも同じ。"我々の仕事に手を出すな"。
そして、師匠は死んだ。その日は巨大虚が五体、死神の援護がなくて戦える相手でないのは明白だった…だが、死神が虚を倒したのは虚が出現してから二時間後、師匠が死んでから一時間が経っていた。
結局、最後まで師匠の考えは死神たちに届くことは無かった。もし死神が…師匠の考えを…滅却師の力を認めていたら…もっと早くに助けに来ていただろう…師匠は死なずに済んだだろう。」