第5章 encounter
一護、そこで自分の力を過信しない方がいいと思うよ。
と、心の中で思っていた
「…ああ、そうか。思い出したよ。
君は朽木さんに力を与えて貰った死神……つまりは"仮の死神"だったね…
彼女の許可がなければ…指一本動かすこともできないってわけだ」
「……何だと?
…いいぜ。やってやろうじゃねぇか。その勝負ってヤツを。」
一護はポケットからソウルキャンディーを取り出す
「…間違ってなかったわけだ…ルキアの読みは。」
一護が死神化する
「……コン、そこで観戦してろ。俺がこいつをガイーンとヘコますところをよ!」
…ヤンキーかな?コンって子もドン引いてるじゃん
「さぁ、とっとと説明しろよ。勝負のルールを!」
すると、石田くんもポケットから何か取り出す
彼らのポケットは四次元ポケットなのかな??
「これで勝負しよう。」
そう言って取りだしたのはタブレット状の何か
「…あ?何だそりゃ?」
「対虚用の撒き餌だよ。これを砕いて撒けば虚がこの町に集まってくる」
「…何だと……?」
「集まってきた虚を24時間以内に多く倒した方の勝ち…ってのはどうだい?わかりやすくていいルールだろ?」
「何だそりゃ!?ふざけんな!!
俺らの勝負のために街中の人間を危険に晒す気か!?何様だよてめぇ!!」
「うるさいんだよ御託がさ!
他の人間の心配なんて必要ない!集まった虚は一匹残らず僕が滅却するんだから!
君も……虚から人々を守りきれる自信があるなら…この勝負、受けられる筈だろう?」
「………!」
石田くんは撒き餌を割った
虚がおびき寄せられる
そんな危険なこと…
二人とも自分の力を過信しすぎね…
経験を積ませるのもいいかもしれないけど…さすがに人間を巻き込まれるのは困るなぁ
『仕方ないか…』
私はソウルキャンディーを取り出し、死神化する
これは曳舟さんに貰ったものだ
『一旦ウチに帰っておいて。あと、喜助に報告を』
「了解しました!お気をつけて」
霊圧を遮断する外套を身につけ、霊圧を探る
高校に…公園に…駄目だ。この二人じゃ足りない。
私だけでも無理だ
そう思った時だった、高校と公園で急に霊圧が上がった人間がいた