第5章 encounter
「何だとォ?」
「君はどうもそういう、霊力の高い人間を察知する能力は欠けてるみたいだね。
その証拠に、昨日まで僕の存在に気付かなかった。」
「悪かったな!俺は人のカオとか覚えんの苦手なんだよ!
だからオメーのことも…」
「そうじゃない、僕は気付いていたよ。この学校に入学した時から君の霊力の異常な高さに。
その君が5月の半ばに死神の力を身につけたことにも。
そして、朽木ルキアの正体も」
石田くんがそう言うと、後ろから紐のようなものが出てくる
『あれは…』
「…これは…!」
あ、一護知ってたのか
「そう、霊絡だ。大気中の霊気を圧縮して視覚化したもの。
上位の死神にしか視覚化することはできず、また上位の死神にしか触れることはできない。
死神ならそう聞いている筈だ」
うんうん。真央霊術院で習うね。
「だけど…知ってたかい?死神の霊絡は色が紅いってことも。」
石田くんはそう言うと、一護の霊絡を掴む
「それに…知っているかい?春原さんの霊絡は…君以上に濃い紅だ。一体彼女は何者だ…?」
あ、私の事か。
苗字じゃわかんなかった。
今は霊圧とかも隠してるからバレないだろうけど…
てか、霊絡なんて普段見ないし!!そこは油断してたわ!!
せっかく隠してたのに…
「そんなん知らねぇよ。蝶が死神?んなわけねぇだろ」
ああ、頭はいい方のくせにバカで助かった
「まぁいい。僕は滅却師。虚を滅却する力を持つもの…
勝負しないか黒崎一護。死神と滅却師と…どちらが優れているか。
解らせてあげるよ。死神なんてこの世に必要ないってことをさ。」
死神がいなかったら誰が尸魂界の管理するのよ。
地獄の管理まで最近押し付けられてんだからね?!(私に)
そのせいで休暇取れなかったんだから…
「ばっ…かばかしい!!」
「…何だって?」
「俺がテメーと勝負だァ?
なんでそんなことしなきゃいけねえんだよ。アホくせー!
テメーが死神に何のウラミがあるか知んねーけど、俺にゃそんなのカンケーないね!」
「…意外だね。逃げるのかい?」
「挑発にゃ乗んねーよ!俺とおまえじゃ勝負になんねえって話さ」