第5章 encounter
?さわいだら殺す。って物騒な…
てか、知り合いなの?
いつの間にか一護がルキアちゃんを連れてどこかへ行った
…まさかね?
力を譲渡した相手…一護な訳…ないよね?
それから、お昼休みになるまで一護は帰ってこなかった
…虚の出現時間と、一護のいない時間が合ってる…やっぱり…
じゃあ、家にはトラックが突っ込んだ訳じゃ無さそうね…
きっと喜助はこの事を知ってる
知ってて…私には隠してる
なら、まだ分からないふりでもしておきましょうか
でも、日を追うごとに一護とルキアちゃんが授業を抜ける回数が増えてきた
それに、一護も怪我を…
さすがに…尸魂界の人間でもない一護を巻き込みすぎるのは良くないわね…
気づけば今日も昼休みに入ってから一護とルキアちゃんの姿は無かった
『またか…』
見に行った方がいいのか…それとも…
そう思った時だった
「初めまして美しいお嬢さん、ボクにお名前を…」
一護の姿をしてるけど、一護じゃないわね
『誰かしら、あなたは』
私はそれだけ言って睨んだ
すると、彼は違う女の子に声をかける
どうやら、一護の体にソウルキャンディーが入ってるらしい
改造魂魄ね、あれは
改造魂魄はたつきと織姫ちゃんに軽くキスをした後逃げるように窓から外へ出た
ここ、三階なんだけどな…
てか、一護に戻ったら社会的に死にそうだけど大丈夫かな
ま、何とかするか…な
あのソウルキャンディーを売ったのも喜助だろうしね
今日の授業も終わり、浦原商店へ帰る
喜助たちが私を見てビックリしてたから、まあ解決したんでしょう
『あ、そうだ喜助』
「どうしました?」
『明日から三日間。学校休むから』
「へ?」
『学校に連絡しておいてね』
それだけ言い残し、自室に戻る
「どうしたんスかね……あ…まさか」
『来るのが遅くなってごめんなさいね』
私は尸魂界に来ていた
そこにあるのはお墓
私の愛した人のお墓だ
花を供え、手を合わせる
護廷十三隊が出来た頃私と共に戦ってくれた仲間
けど、彼は…私の代わりに死んでしまった