第4章 beginning
そして次にやってきたのは六番隊
『そう言えば、白哉が隊長なんだっけ』
あんなに小さかったのになぁ
そんな事を思いながら隊舎の門を叩く
『こーんにーちはー。朽木白哉いますかー』
何とも無礼な呼び方をしてみた
こんな無礼な呼び方をしたにも関わらず、出てきたのは白哉本人
『久しぶり』
「…兄か。」
『随分落ち着いたものね』
思わず笑ってしまった
「…相変らず、夜一と同じで私をからかうのが趣味なようだな」
『ふふ、そうね。でも今はからかっても面白くなさそうだからやめとくわ。
しばらく下で仕事してるから、よろしくね』
私はそのまま七番隊へと向かった
七番隊では軽く挨拶をしてすぐに八番隊へ向かった
『京楽〜いる?』
安定に門の前で叫ぶ
「蝶さんじゃない」
『やっほ』
「また下で任務?」
『そうよ。しばらくの間よろしくね』
「なら、また呑みにおいでよ」
『時間があれば来るわね』
ふっと笑う京楽
「待ってるよ」
『ええ、待ってて頂戴』
次に向かうのは…十番隊か
『こんにちは、隊長さんいらっしゃいますか?』
「どちらさまですか〜って…やだすっごい美人!!」
副官章をつけた巨乳のお姉さんが出てきた
『美人では無いんですけど…あの、』
「あ、隊長ですか?ちょっと待っててくださいね!!」
彼女はそう言うと走って隊舎の中に入る
しばらくすると何故かドタバタ聞こえてきた
出て来たのはボロボロになった隊長
『えーっと……志波一心…隊長…ですか?』
「あー、そうそう。で、あんたは?」
『申し遅れました、私は零番隊所属の水無月蝶です』
「零番隊?!そんなお偉いさんがなんで…」
『下で仕事をしてこいと命令されまして…』
嘘だけどね!!自主的に来たんだけどね!!
「大変だなぁ…」
『全然ですよ、あ、そうだ。
このお饅頭とっても美味しいので良かったら食べてくださいね』
持ってきていた手土産を渡す
「饅頭?!しっかり隠しとかねぇと…」
『ふふ、とられちゃうんですか?』
「あ、いや、三席が甘いものが好きでよくとられるから…」
『ああ、なるほど。なら、棚に隠しといたらいいんじゃないですか?奥の方に…』