第4章 beginning
まずは、二番隊
『こんにちは、砕蜂いますか?』
門の前に立つ人に伝えると、すぐに砕蜂を呼んできてくれた
「っ…!!蝶様っ!!」
泣きそうな顔をしながら迎えてくれる砕蜂
『砕蜂?!大丈夫?!』
「大丈夫です…八十年、霊王宮での任務にあたっていたと聞きました。
その前には負傷したと」
『心配かけてごめんね、この通り私は元気にしてるから安心して!』
「はい…」
砕蜂からたくさんの話を聞いた、八十年前のあの事件の後、失踪したメンバーについて…四楓院夜一がいなくなった事についても
「何故…何故私を…連れて行って下さらなかったのか…」
『砕蜂…』
「私では…頼りないと…力不足だと…」
『それは違うと思うわ。…きっと、巻き込みたく無かったんだと思う』
「!!」
『それだけ大きな事件だった…。真相を知ってしまったら…きっとただじゃすまない』
「何か知って…『私からは言えないわ。』」
「わかりました…いつか、夜一様から直接聞けるよう…私も強くなろうと思います」
『頑張ってね。夜一も喜ぶわ』
「はいっ!」
砕蜂は笑顔だった
よかった…砕蜂、夜一の事…恨んじゃダメだよ。
そして次に向かうのは…三番隊
市丸ギンの所だ
『はぁ…気が重い…』
「何で気が重いん?」
後ろから話しかけられた
『……市丸ギン…』
「おっと、そんなに睨まんといてや、美人に睨まれるのは怖いわぁ」
笑いながらそう言う市丸
『…思ってもないくせに』
「…ちょっと場所変えんか?」
少しだけ、ほんの一瞬真剣な表情になった
『わかった。』
私と市丸は森の中へ移動する
すると、市丸は結界を張った
『何で…』
「やーっと、ちゃんと話し出来るなぁ」
『あなたは…』
「ボクは…藍染隊長をいつか殺すつもりや」
『え…?どういう…こと』
「ボクの大切な子が…泣かんでも済むようにな」
『…その為に…藍染に付いているって言うの…』
「そうや。けど、キミにはバラしといた方がええと思ったんや。
その方がこっちも楽やしな。
やから…手ぇ出さんといてや」