第17章 amusement…?
『⋯うーん』
五条に案内された部屋で冬獅郎と悩んでいた
「どうするんだ?」
『んー⋯何で飛ばされたのかわかればいいんだけどねぇ』
少し時は遡る
【解析結果が出ました。
どうやら、神無月で無理やり戻るとまずそうッスね。
こちらから門を開ければいいんですが、そちらからも何らかのアクションは必要かと思います。
阿散井さん達にも話聞いてるんスけど、なかなか解析には時間がかかりそうです。
とにかく一刻も早く戻れるようにこちらも手を尽くすんで、蝶さんも何か情報があれば連絡くださいッス。】
と連絡が来ていた。
『あの時、私と冬獅郎は虚を倒そうとしていた』
「そのタイミングより少し前にはこちらに飛ばされていた可能性が高いな。」
『そうなのよね⋯』
「だが釘崎達が倒したのは呪霊だと言っていたな⋯」
『なら私達が見つけた虚はどこに⋯いや、私達が虚だと思っていただけで元々呪霊だった?』
「その可能性が高いな」
『ハァ⋯とにかく五条達に協力しながら喜助の連絡待ちね。
何日かかるのかしら⋯』
「どうだろうな⋯あまり長引かないといいんだがな」
『そうね』
明日は伏黒達の訓練に参加するんだったっけ
『とりあえず、明日の訓練に備えて寝ましょう』
「ああ、それじゃまた明日な」
そう言って冬獅郎は部屋を出ていった
五条は私と冬獅郎それぞれに一部屋ずつ用意してくれていた
『神無月⋯』
私がそう言うとスゥ⋯と意識が沈んでいく
目を開けると目の前に神無月がいた
「蝶、大丈夫?」
『大丈夫よ。早く帰れるといいんだけど⋯』
そう言うと神無月が手を伸ばしてきた
神無月は私の頭を撫でるとフッと微笑む
『⋯何急に大人っぽくなって』
「蝶がずっと悩んでるのは知ってるんだよ。違う世界に飛ばされてもずっと悩んでる。
でも、もう決めたんでしょ?」
『⋯霊王様に言われたこと?
⋯そうね、決まってるわ。』
「あとは、どう動くか⋯どれが最善なのか⋯それに⋯」
『神無月、私がどんな事を決めても⋯助けてくれる?』
「もちろん。俺はずっと蝶の味方だ。」
『ありがとう、神無月。』