第17章 amusement…?
それから、私達は東京にあるという呪術師の学校へ連れてこられた
『…東京はある、でも…私達が知る町がいくつか無いわね。
空座町も無い…』
私は五条に借りたスマホを見ていた
『完全に私達がいた世界とは違うわね。』
「ああ。にしても、山奥まで来たもんだな」
そう話していた時だった
「さて、蝶に冬獅郎、2人には今からうちの学長に会ってもらう。」
『構わないわよ。』
「あ、3人は教室で待機ね」
五条がそう言うと先程の3人はぞろぞろと歩いて行った
「さ、行こうか」
五条に案内され、到着したのは修練場のような場所だった
「来たか、珍しく時間通りだな。」
「そりゃね。」
「その2人か、死神と名乗る2人組は」
修練場の奥に座る厳つい男
その周りには可愛いぬいぐるみが並んでいた
「夜蛾正道だ。呪術高専の学長をしている。」
『はじめまして、水無月蝶よ。』
「日番谷冬獅郎だ。」
私達がそう言った時だった
夜蛾の後ろにあるぬいぐるみのうちの一体が動いた
いや、襲いかかってきた
私と冬獅郎は後ろへ下がる
「やるか?」
『うーん…試されてるなあ…』
冬獅郎は義魂丸を手に持っていた
『冬獅郎、私がやるわ』
私はぬいぐるみの前に立つ
「おい、どうやって…」
『縛道の一、塞!』
縛道を使い、ぬいぐるみの動きを止める
「ほう」
『止めるだけでいいのかしら?』
私がそう言うと夜蛾が立ち上がった
「試してすまない。どうやらこちらの杞憂だったようだ。
改めて夜蛾正道だ、君達を歓迎しよう」
「歓迎?」
「帰る手段が見つかるまで、こちらに協力してくれるのであれば…衣食住は提供しよう」
夜蛾はそう言った
『わかったわ、その方がこちらも助かる。よろしく、夜蛾学長』
「悟、寮の案内をしてやれ」
「じゃ、行こうか」
私と冬獅郎は五条に案内され、学生寮へ向かった
学生寮の前に先程の3人が待っていた
「さっきは自己紹介出来なかったけど、俺、虎杖悠仁!よろしくな!」
薄茶色の髪の毛の男の子が自己紹介してくれた
『水無月蝶よ、よろしく。』
「…日番谷冬獅郎だ。」
「ほら、2人も」
五条がそう言った
「伏黒恵」
「釘崎野薔薇よ、アンタ小学生のくせに偉そうね!!」