第17章 amusement…?
『見つけた!』
先程私たちの前に現れた女の子がニタリと笑った
『冬獅郎はどこへやったの』
「知らない」
そう言いながらニタニタと笑う女の子
『力ずくで聞くしか無さそうね…』
私がそう言った時だった
「玉犬!」
聞いたことの無い声
それと同時に白と黒の犬が女の子を襲う
犬は女の子を倒すと消えてしまった
『え?』
「折角遊びに来たのに、最悪!!」
「まーまー、落ち着けって。」
声のする方を振り返ると高校生くらいの男の子が2人と女の子が1人
どうやら、遊びに来ていた子達らしい
「で、アンタは誰?この空間にいるってことは呪霊か何か?」
突然女の子に話しかけられた
『???あ、私の事?え?呪霊…って何?』
「アンタのことに決まってんでしょ」
「蝶!」
また後ろから聞こえた声
今度は知っている声だ
『冬獅郎!無事だったのね』
「ああ、…誰だコイツら?」
『さあ?ただ、私たちの事見えてるみたいなのよね…』
「ちょっと!私の質問は無視?」
『ごめんなさい、あなた達の質問には答えられないわ』
私がそう言うと女の子が釘とトンカチを手に持った
「おい、釘崎」
黒いツンツン頭の男の子が釘崎と呼ばれた女の子を止める
『あなた達の質問に答えることは出来ないし、戦う意思もないわ。』
私は神無月を鞘に戻した
「刀を持ってるってことは、呪術師か呪霊でしょ?
それとも、ただのコスプレイヤー?」
依然武器を下ろさない女の子
「呪術師?呪霊?なんのことだ」
『…もしかして、私達違う世界に飛ばされた?』
「違う世界?」
冬獅郎がそう言った
『ええ。…どうりで乱菊達がいない訳ね…』
「違う世界って言ったって、どうやって戻るつもりだ?
一旦尸魂界に…」
『…それが無理みたい。
この世界に尸魂界は無いみたい。さっきから穿界門も開けないのよ』
「嘘だろ…」
「さっきから何の話してんのよ」
「違う世界?」
「なー伏黒、違う世界なんてあんのか?」
「お前は黙ってろ虎杖」
『…あなた達の質問に答える代わりに、私達の質問に答えてくれるかしら』
「構わないわよ」
『私達は死神。簡単に言えば悪霊退治が仕事よ。
あなた達は、何者?それに、呪術師、呪霊って何?』