第17章 amusement…?
『冬獅郎!!マリ〇の世界だ!!』
私がそう言うと冬獅郎は笑っていた
「ああ、そうだな」
『はてなブロックもある!冬獅郎、行こう!』
冬獅郎の手を引き、はてなブロックに向かう
少し触れると音がした
私が少し感動していると、冬獅郎がこっそり笑っていた
『…よし、〇リオカートでも行こうか!』
マリ〇カートの身長制限は122cm
冬獅郎は133cmだから行ける
そう思い、私はマリ〇カートのアトラクションへ向かった
それはとても平和にアトラクションを楽しんでいた時だった
『…?虚の気配がする…』
ふと、感じた霊圧
「ああ、近いぞ」
私と冬獅郎は義魂丸を飲む
死神の姿となり、義骸には楽しんでいるフリをしてもらった
『冬獅郎、外に出よう』
「?おう」
私と冬獅郎は急いで外に出る
「なんだよ…これ…」
『…乱菊達がいない…』
辺りを見回すと静まり返っていた
クルーもいないし、乱菊達の霊圧を探してもどこにもいなかった
「まさか、飛ばされたのか?」
『…虚の能力かしら…』
「とにかく、虚を探すしかなさそうだな」
『そうね』
「気は抜くなよ」
『もちろん』
私は冬獅郎と共にパーク中を駆け回った
だが、どこに行っても虚もクルーも乱菊達もいなかった
『…隔離されてるのかしら』
「なら、虚はどこに…」
冬獅郎がそう言った時だった
「みぃつけたぁ」
そんな声がした
それは小さな子どものような声
『え?』
「な…」
声のした方を見ると、小学生くらいの女の子が立っていた
「お姉ちゃん達みぃつけたぁ…」
口が裂けるのではないかと思うほどニタリと笑う女の子
「お前、何者だ」
「クスクス…次はお姉ちゃんが鬼ね?」
女の子がそう言うと、目の前から女の子と冬獅郎が消えた
『…!冬獅郎!』
何なの、あの女の子…
次は…私が鬼?
ということは二人を探せってこと?
今、下手に空間を壊せば冬獅郎が閉じ込められる可能性がある…か
『よし、なら…
咲き誇れ、神無月』
花弁が舞う
『道を開け、花車』
一斉にガーベラの花弁が道を作っていく
私は急いでその道を進んだ
『見つけた!!』