第16章 reaper
隊舎の前まで戻ってくると、門の前に恋次が座っていた
「おう」
『どこのチンピラよ』
「チンピラ…!?」
『いや、見た目がもうなんというか…』
私がそう言うと恋次はため息をついた
『…で?何の用?』
「ああ、その…なんだ、ちょっと買い物に付き合ってくんねーか」
『?私明日現世に帰るんだけど…』
「だからだよ。」
『へ?』
「とにかく、明日は買い物付き合ってくれ。
あ、それと…朽木隊長と日番谷隊長…あと、乱菊さんも来るからな」
『??謎のメンバーね…』
「じゃ、明日10時に穿界門でな」
それだけ言うと恋次は帰って行ってしまった
『……??不思議なメンツだなあ?』
疑問に思いながらも私は自分の隊舎へ戻った
次の日
『ふあ〜…眠い…』
私は指定された時間より少し前に穿界門についていた
「あ!蝶ー!」
『!乱菊!冬獅郎も!おはよう』
「おっはよー!」
「おう」
乱菊はそのまま飛びついてきた
『ング…ら、乱菊……窒息する……』
乱菊の胸で息が止まりそうだ
「あら、ごめんごめん。」
乱菊はすぐに離してくれた
そんなやり取りをしている時だった
「おーす、蝶」
恋次の声が聞こえた
『おはよ、恋次、白哉』
「おう」
「待たせたな」
『全然!で、買い物って??どこ行くつもり?』
「んー、あたし大阪行きたい!!」
『大阪??』
「そうそう!東京はほら、一護がいたからよく行ってたけど、大阪はあんまり行ったことないし?」
乱菊はキラキラと目を輝かせていた
『だってさ。行こっか、大阪』
乱菊の言う通り、大阪に行くことになった
穿界門の場所を合わせ、大阪へ直接繋がるようにした
穿界門を通り終え、それぞれ義骸に入る
『……目立つ集団の完成…』
イケメン3人と美女1人…
ああ、眩しい……
そんなことを思いながら目的地へと進む
どうやら、乱菊は服やコスメを見たいらしい
その間、恋次達はメンズ服を見に行ったりしていた
「ねえねえ、これいいじゃない!」
『いいと思う!乱菊は何でも似合うなあ…』
「違うわよ!あんたの服選んでるの!」
『へ?』