第4章 beginning
「ローズ!!」
「白か!?」
久南は平子へと標的を変え、襲いかかる
「五柱鉄貫」
有昭田鉢玄が久南を捕らえる
「皆サン…走るの速いデス…」
「ハッチ!」
「縛道の六十三 鎖条鎖縛」
縛道により六車も捕らえられた
「真子サン!これは一体何がどうなっているんデスか!?
拳西サン達はどうして…」
ビキ…
「そんな…六十番台の縛道が…腕力だけで破られるなんてことが…」
六車は縛道を破り、矢胴丸に襲いかかった
しかし、鳳橋が鬼道で六車の注意を逸らした
「やめなよ…拳西は…女の子に手を上げるような…弱い男じゃ、なかったでしょ…」
「縛道の九十九!!禁!!!」
有昭田が六車に縛道をかける
「九十番台詠唱破棄か、さすがやな」
「ちょっと…無理してマス……」
「…さァて、と…どないしたモンやろなァ…
鬼道でなんとかなれへんか?」
「何トカと言われましても…原因が判らないと何トモ…」
そんな会話を有昭田と平子が交わしてる間にずっと咳き込み続ける猿柿
その咳はどんどん酷くなっているように思えた
「何やねんひよ里、大丈夫か?
ハッチぃ、とりあえずコイツから治したってく…「…シン…シン…ジ…はな…放……せ」」
猿柿がそう言うと同時に平子が斬りつけられた
猿柿の顔には虚の仮面のようなものが現れていた
「ひよ里!!」
「ちィッ!どうなってんだよっ!!」
その瞬間、全員の視界が奪われ、気づいた頃には平子以外が東仙要により斬られていた
『真子…?』
私が現地へ着いた時にはボロボロの特務部隊のメンバーと"虚化"した六車拳西、久南白、猿柿ひよ里…そして、東仙要がいた
『どういう…こと?』
「…東仙……なんでや…お前…拳西を…自分とこの隊長を…裏切ったんか…!?」
「裏切ってなどいませんよ。彼は忠実だ」
少し離れたところから聞こえた声
「僕の命令に従ったに過ぎない。
どうか彼を責めないでやって下さいませんか。平子隊長」
少し離れた所から藍染惣右介と市丸ギンがゆっくりと歩きながら…そして藍染は抜刀をしながら歩いてくる
「…藍……染…!!」