第14章 rebellion
結界を張り終え、穿界門を開く
現世に降りるとそこは浦原商店だった
『あ、まだ浦原商店に繋げたままだったか』
そんなことを思いながら目を閉じる
少し集中すれば村正の霊圧を感じた
『みーつけた』
私は瞬歩を使いながら村正のいる場所へ向かう
「何しとんねん、蝶」
急に話しかけられた
ふと横を見ると真子がいた
『真子?え、何でここにいるわけ?』
「買い出しや。ひよ里にパシらされたんや」
『あら…』
「で、お前こそ何しとんねん?」
真子が不思議そうに聞いてきた
『ちょっとだけ厄介な敵を倒しに来た…的な?』
「的な?やないねん。大体気配でわかってるけどやな…何とかなるんか?」
『大丈夫よ。すぐに終わるわ…あ、そう言えば真子』
「なんや」
『村正って斬魄刀について知ってる事ない?
なーんか聞いた事あるんだけど思い出せなくて…』
私がそう言うと真子は少し驚いた顔をしていた
「結構でかい事件やろアレは…いや、でもそん時はまだオレも護廷十三隊にはおらんかったか。」
『そうなの?』
「確か、持ち主は朽木響河(こうが)…やったか?
婿養子かなんかで朽木家入ったみたいやけどな、なんや斬魄刀の能力が…って、そん時にはもう尸魂界におらんかったんか?」
『ん?あ、そうね。いなかったわね…』
「反乱が起きとった時代の話や、記録かなんか残ってたで。
そう言えば、朽木響河は封印されたとか書いとったな…」
『全然見たことないわ…。でも今ので大体わかったわ。
ありがとう、真子』
「さっきの話で大体理解出来るとかお前の頭どうなっとんねん…ま、きーつけや。
オレはひよ里にこれ持っていかんとシバかれるからな。」
真子はそう言うと瞬歩を使い、帰って行った
すぐに帰ったところを見ると私たちだけで大丈夫だと判断したのだろう
『さて、行きますか』
私が向かったのは空座町の外れにある森だった
『朽木響河ね…村正の能力的に嵌められたのか…それとも本人の性格的な問題なのか…』
銀嶺がいたら聞くのになあ…
白哉は知ってて今の行動なのだろうか、というか自分でケリをつける気では??
白哉も素直に言ってくれないからな…
朽木家の当主はみんな表に感情出しにくいよね
白哉なんか昔は血気盛んだったのに…年月が経つと大人しくなったもんだ…