第14章 rebellion
「ほれ、出てこんか」
『…久しぶり、みんな』
コソッと私は顔を出す
「蝶!」
「蝶ちゃん!!」
織姫が抱きついてきた
『織姫!』
「元気そうでよかったぁ…」
『織姫も、元気そうでよかったわ』
「お前…怪我は…」
一護がそう言った
『いつの話してるのよ。もう怪我なんか治ったわよ』
「そうか…」
『一護、喜助…また話したい事があるからこの事件が落ち着いたら…少しだけ時間を頂戴?』
「!おう」
「いいっスよ。
ていうか、何で今までコッチに来れなかったんスか?」
『…えっと…烈に止められてて…』
「ああ…成程…」
喜助が納得した顔をしていた
『喜助、今回の件の調査…お願いね?』
「もちろんっス」
『そうそう、ルキア。白哉は死なないと思うし、きっと何か事情があって出てこないだけだと思うわ。だから、無理せずにゆっくり休みなさい。』
「はい…」
『夜一、私は先に尸魂界へ戻るわね』
「早いの」
『向こうで四番隊の手伝いと…警備もしないとだしね』
「無茶はするなよ」
「無茶しちゃダメっスよ?」
「無茶すんじゃねえぞ」
「無茶しないでね?」
「無茶はしない方がいい」
「無茶は…するな」
「無茶をせぬようにな…」
それぞれが私に無茶をするなと言ってくる
『大丈夫。多少無茶したって死ぬ訳じゃないし。
じゃ、行ってくるわ』
私は浦原商店の外に出るとすぐに穿界門を開き、尸魂界へと戻った
「「「絶対わかってない」」」
現世側のメンバーは全員溜息を着く
夜になり、ルキアが部屋から消え、尸魂界へ戻ったことが分かった
怪我が治りきっていないルキアを追い、夜一と一護が尸魂界へと向かって来ていた
『烈、一旦治療は終わらせたわよ』
「ありがとうございます。本当に…凄いですね」
『?大した事ないわよ。』
「治癒専門では無いというのに迅速かつ丁寧な仕事ぶり…四番隊に来て頂きたいくらいです」
『褒めても何も出ないわよ』
クスクスと烈と2人で笑う
『烈、私外の見回り行ってくるわね』
「無理をなさらないようにしてくださいね」
『大丈夫。1ヶ月以上も休んだから体力有り余ってるのよ』
私は神無月を持ち、四番隊隊舎の周囲を見回りする事にした