第14章 rebellion
「儂は一度現世に戻る。斬魄刀の反乱などという現象について、喜助の意見も聞いてみねば。」
「と言うより、あの方にも調べさせるおつもりですね。」
烈がそう言った
「そんな所じゃ。蝶、おぬしも来るか?」
『!もちろん、行くわよ』
「なら決まりじゃな」
『烈、京楽、浮竹…少しの間、任せたわよ』
それだけ言い、私は穿界門を開く
夜一と穿界門に入り、現世に向けて進む
「そうじゃ、喜助と一護…それに井上達もおぬしに会いたがっていたぞ」
『そう…しばらく会いに行けなかったからね…会うのが楽しみだわ』
「ところで、ルキアが現世に来とることは知っとったのか?」
『え、そうなの?知らなかったわ…』
「斬魄刀にやられそうになった所を命からがら逃げてきたとか…」
『そうだったのね…』
「にしても、今回の敵もややこしくなりそうじゃな…」
『そうね…』
そんな事を話しているうちに出口が見え始める
私と夜一は穿界門を抜けた
「流石じゃな。すぐ側に穿界門を繋ぐとは…」
『まーね』
私は浦原商店の目の前に出口を作っていた
夜一と浦原商店の中に入り、ルキアが寝かされているという部屋へと向かう
中からは話し声が聞こえた
「瀞霊廷は…みんな大丈夫なのか?」
一護の声が聞こえる
その質問に答えるかのように夜一が襖を開けた
「大丈夫じゃ。まだ護廷十三隊は壊滅しとらん。」
「夜一サン、もう戻って来たんスか?」
「夜一殿…尸魂界の状況は…兄様、兄様は…」
確か白哉って…千本桜と戦って行方不明になってるんだったっけ…
大丈夫だと思うんだけどなー
「慌てるな。今から話してやる」
夜一はルキアの傍に座ると、現在の瀞霊廷の様子、京楽達と話した内容を喜助達に伝えていた
「問題は山積みじゃ…」
「黒崎サン、アナタの斬魄刀…何か変わった事、ありましたか?」
「いや…特に無えけど…」
「そうですか…実は、尸魂界でちょっと前から斬魄刀の不調を訴える死神が多数いたという報告もあるんス。
ちなみに、アタシの紅姫は問題なかったっスけどね。」
「ところで…いつまでそこで待機しとるんじゃ」
夜一が私に声をかける
「?誰か連れて来てるんスか?」
喜助が夜一にそう尋ねた