第4章 beginning
「…続けるぞ
三番隊隊長 鳳橋楼十郎、五番隊隊長 平子真子、七番隊隊長 愛川羅武
以上三名はこれより現地へ向かってもらう。
二番隊隊長 四楓院夜一は別命あるまで待機。
六番隊隊長 朽木銀嶺、八番隊隊長 京楽春水、十三番隊隊長 浮竹十四郎の三名は瀞霊廷を守護。
四番隊隊長 卯ノ花烈は負傷者搬入に備え、綜合救助詰所にて待機せよ。」
喜助の名前が呼ばれないのは…きっと、取り乱してたから落ち着けってことなのかな…
「お待ちください、総隊長」
そう言ったのは烈だった
「負傷者の処置を考えるのであれば、私は現地へ向かうべきでは無いのでしょうか」
「状況が不明である以上、治癒部門の責任者を動かす訳にはいかん。
現地には別の者を向かわせる。
入れ」
元柳斎がそう言うと、鬼道衆の二人が入ってきた
握菱鉄裁に有昭田鉢玄まで…
大鬼道長と副鬼道長じゃない…
『随分と、大層な事件になったわね…』
「話は伝わっておるな、お主ら二人には現地へ向かってもらいたい。」
「「承知/わかりまシタ」」
…隊長三人に鬼道衆のトップ二人…
鬼道衆のトップ二人が同時に動くのはマズいかもしれないけど…
そう思った時だった
「おーい、山じい」
そう言ったのは京楽春水
あまりにも緩い声だったから元柳斎が睨んじゃってるよ。
「や、すんません。
あのさ、状況もわからない前線に大鬼道長と副鬼道長の両方が行っちゃうのはマズいんじゃないっすかね?」
『私もそう思うわ…元柳斎』
「……………ならば、何とする」
『わt…「代わりにうちの副隊長を行かせますよ」』
…私が行くって言おうとしたのに…
「今から呼ぶのか?」
浮竹十四郎が京楽に問う
「そだよ、お〜い…リサちゃーん」
「何や!」
ひょこっと窓から覗いている矢胴丸リサ
「ほらね」
「「「………」」」
「話は?」
「聞いとった」
「頼める?」
「当たり前!」
京楽はリサちゃんの事信じてるんだなぁ…
「じゃ、よろしく」
「…勝手な事をしおって…
それでは鳳橋楼十郎、平子真子、愛川羅武、有昭田鉢玄、矢胴丸リサ、以上の五名を以て魂縛消失事件の始末特務部隊とする!!」
元柳斎の号令と同時に五名が出発し、それと同時に他の隊長達も各自の任務に着く
『元柳斎、私も現地行ってもいい?』