第13章 relaxation
ったく、無駄な時間取らせるんじゃないわよ
かなり屁理屈で押したけど…後で零番隊の皆に怒られませんように…
そんな事を思いながら歩いていた時だった
地獄蝶が私の肩に止まる
『次は…霊王様か…』
神無月の能力を使い、霊王宮へ上がる
『皆揃って…』
「おんし、四十六室に無茶言ったな」
そう言いながら笑う真名呼和尚
それにつられてか、二枚屋、麒麟寺も笑っていた
『ごめんなさい?』
「いや、構わん。寧ろあれくらい言わんと解らんだろうからな。」
『…まさか、そんな反応が返ってくるとは思わなかったわ』
「霊王様を無下に扱う可能性があったからな。」
『そっか。で、私を呼び出した理由は?』
「ああ、そうだったな。まずは、限定霊印の打ち直しと…」
「休息」
「ご飯を食べるのと…」
「斬魄刀の手入れだYO」
「新しい死覇装を仕立てる」
『わぁ、フルコース…』
「これを、今から2時間で終わらせる」
『ひえ…』
「その後、霊王様との謁見だな」
『わぁ…フルコース+αね…』
「さあ、直ぐに取り掛かるぞ!」
そう言われ、慌ただしくフルコースを済ませていく
お風呂から上がり、曳舟さんの所へ向かう
てか、休息を急ぐって…休息なの??
そんな疑問を持ちながらご飯を食べ終える
神無月は王悦に預けていた
それから直ぐに採寸され、死覇装が出来上がった
ここまでかかった時間は1時間半だった
そこから何故か着飾られ、そのまま霊王様に謁見する事になった
『失礼致します』
霊王様に頭を下げる
ー突然呼んですまないね
『いえ…』
ー君に話があって呼んだ
『何でしょうか』
ー君に…───────を頼みたい
『っ!それは…』
ー君にしか頼めない事だ。まだ少しだけ時間はある…考えておいてくれないか
『はい…』
ー話は以上だ。良い返事を期待しているよ
そう言われ、私は謁見の間から退室した
『まさか…あんな事を頼まれるとはね…』
霊王様との謁見を終わらせて直ぐに瀞霊廷へと戻った
自分の隊舎に着いた頃にはもう夜だった
布団に転がり、天井を見ながら霊王様に言われた事を考えていた