第13章 relaxation
「そうだ!お前は市丸ギンを逃がしたと聞く!それを加担と言わずになんと言う!」
『…市丸ギンの無罪を決めたのは貴方達でしょう?
それに、藍染に加担したなんて疑い…やめてくれるかしら。』
「だが、お前は実際に隊長達に刃を向けたであろう!」
『ならば、死神代行および隊長達の命と藍染を倒すこと…どちらを取れと?
藍染を倒す為だけに、死神代行達と隊長3名、副隊長1名、隊士1名を犠牲にしろと、そう言うのね。』
「…っ!だが!!お前は!」
『そこで言葉に詰まった時点で認めてるじゃない。私の判断は間違いでは無かったと』
顔の見えない四十六室に腹が立つ
「お前がこちら側に刃を向けたことも事実である以上、反論は認めんぞ」
先程まで話していた奴とは別の奴が話し始める
『ならば、ここで私の首を切るなり何なりするがいいさ。
だが、失う物の方が多いことは理解しているんだろうな』
「先程から聞いていれば偉そうな口の利き方を…っ!」
『それは貴方達も同じでは?
立場上は私の方が上よ。』
「たかが零番隊ごときが…!」
『たかが?ごとき??
そうか、四十六室は零番隊を無下に扱うと。そう捉えてもいいのかしら?』
「!!何を…」
『王属特務である我々を無下に扱うとなれば…霊王様に仇なすと捉えられてもおかしくない。貴方達は藍染と同じ考え方をしていると捉えてもいいのかしら。』
「何を馬鹿な!」
『だって、零番隊を"たかが"だとか、"ごとき"だとか言えちゃうんだもんね?
ならば、霊王様への謀反と捉えても構わないでしょう?』
「そんな事、ある訳が無いだろう…!!」
『ならば、口の利き方を改めなさい。それと、零番隊を貶すようであれば…私は貴方達を裁く事になるわ。』
「ぐっ…!」
『それと、檜佐木副隊長、吉良副隊長の尋問をやめなさい。
彼らは密偵でも何でもない。自分の誇りを持って戦ってくれた隊士よ。』
2人が驚いた顔で私を見ていた
「「蝶さん…」」
『以上、何か意見はあるかしら』
「特に…ありません」
『なら構わないわ。あ、そうそう…無意味な尋問や、脅迫的な尋問を行ったり…情報操作をするようであれば…その場合も私が手を下す事になるから…忘れないようにね?』
私はそれだけ言い残し、議事堂を後にした