第13章 relaxation
それから1週間が過ぎた頃
「おらァ!!」
『甘い!!』
竹刀が交わる音が道場に響く
「クソっ…」
『まだまだね、恋次』
「本当に病み上がりかよ…」
私はリハビリを兼ねて恋次と手合わせしていた
『病み上がりよ。』
「信じらんねえ…」
『ま、もう少し頑張りなさいな』
竹刀を片付ける
「ありがとうございました」
『はーい。あ、シャワー借りて帰るねー』
「おう」
いつの間にか汗だくだ
それもそうか、3時間ぶっ通しの手合わせだったのだから
シャワーを浴び、髪の毛を乾かす
『ふぅー…』
一息つこうとした時だった
地獄蝶が私の肩に止まった
『行くかー』
今から隊首会が開かれるらしい
隊長羽織を羽織り、一番隊隊舎へ向かった
『失礼するわよ』
隊首会の行われる部屋の扉を開く
するとそこには私以外の隊長が揃っていた
『あら、私が最後だったのね』
「病み上がりのところすまんの、今から話す議題はお主もおった方がええと思ってな」
『?何の話?』
「仮面の軍勢…然り、平子真子達についてじゃ」
『!それは、待遇のこと?それとも…追放するとか?』
「案ずるな、追放する訳では無い。それに、彼らには復帰してもらう事も考えておる」
『復帰…』
「そうじゃ。隊長が3名不在の今、元隊長であるあの者達に復帰してもらいたいとな」
『それは…賛成だけど。本人達はなんて?』
「お主の力になれるのであれば、と」
『…へ?』
「現世に残る者もいるが…平子真子、鳳橋楼十郎、六車拳西の3名は隊長を引き受けるとの事じゃ。」
『いいんじゃない?』
「ならば決定じゃな……それと、お主に四十六室から招集が来ておる」
「「「!!」」」
明らかに緊張が走った
『そう、わかったわ。行ってくる』
私は緊張の走る部屋を出ると、四十六室のいる議事堂へと向かった
『それで、私に招集をかけるとは何事かしら?』
議事堂に入るなり放った言葉
「無礼な!!」
四十六室の1人がそう声をあげた
『無礼?誰が私に対してそんな口を聞くのかしら』
「お前も藍染に加担した疑いがあるのだ。我らにその様な口を…」
『…そこにいる檜佐木副隊長と吉良副隊長にも同じように加担した疑いをかけていると…』