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BLEACH〜透明な華〜

第12章 invasion




「な…何だこれは…力が、私の手にした力が…消えていく……!」

『天叢雲剣には浄化の力がある…私はその力で、貴方の崩玉を…消す。』

「…バカな……そんな訳があるか…そんな訳が……そんな訳があるか……ッ!!」

『さようなら、藍染惣右介』

私は藍染を無力化し、縛道をかけた

『縛道の六十一、六杖光牢』

霊力を剥奪した訳では無い

殺した訳でも無い

罰を受けさせるためだけに、生かした

ただの私のエゴだ



『……まずは…癒せ、大国主神』

先程まで大太刀となっていた神無月が再び姿を変えた

元の透明な刃から一粒の種が撒かれた

するとその木はみるみる成長し、やがて大きな梨の木となった

その梨の木は白いきれいな花を付けていた

『さあ…癒してあげて…』

私がそう言うと、花が一斉に散る

怪我をしている死神にも…人間にも1枚ずつ行き渡るように…

そしてその花弁が触れた者の傷を癒していく

それと同時に私は別の能力を使う

『おいで、シキ』

私は虚化し、能力を展開した

目の前に砂時計が現れる

『戻せ、クロノス』

私は藍染に殺された人間を蘇生させながら、町も修復していく

そうだ、少しだけ……

私は全ての治癒と修復を終え、穿界門を開く

『解錠…』

後は、現世ね…

後ろから喜助と一護が何かを叫んでいたが、私の耳に届くことは無かった



現世に降り立ち、私は再び力を使う

『癒して…大国主神』

ギリギリ繋がったひよ里の体も、何名かが失った腕も…何もかもを癒していく

『っ…はっ…』

冷や汗が頬を伝う

《それ以上…無茶しないで》

神無月の声が聞こえた

『大丈夫…あと少し…』

「もう…休めや」

そう言って私に抱きついてきた人物

『真…子?』

「お前もボロボロやないか…」

『大丈夫…これくらい…』

「俺らの傷治す前に…自分の傷治さんかい…」

『…かすり傷よ』

「かすり傷はこんなに出血せんわ」

『はは……っむ…ん』

いきなりだった

「アホ、無茶すんな言うとんねん」

真子にキスされたかと思うと苦い味が口の中に広がった

まさか…

『だめ…今は…』

「おやすみ、蝶」

真子のその言葉を聞いて私は眠ってしまった







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