第12章 invasion
喜助、一心、夜一が一斉に藍染に攻撃を仕掛ける
後ろではギンと一護が対峙していた
視界の隅で走る乱菊を見つけた
『乱菊…?』
穿界門が開く気配がした
乱菊が尸魂界へ向かったようだ
そしてその直後に藍染とギンが穿界門を開く
『…まさか』
私も急いで穿界門を開き、尸魂界へ向かう
だが、少し遅かったらしい
乱菊の霊圧が消えていた
そして目の前で…ギンが藍染を刺していた
『ギンっ…!!』
ギンが刀を縮めた
「見えます?ここ欠けてんの。今、藍染隊長ん中に置いてきました。」
「…何……?」
「ボクの卍解の能力、昔お伝えしましたね?
すんません、あれ嘘言いました。言うたほど長く延びません。言うたほど早く延びません。ただ、伸び縮みする時、一瞬だけ塵になります。
そして刃の内側に細胞を溶かし崩す猛毒があります。」
ギンのその言葉に藍染が何かを察した
「…解ってもろたみたいですね。今、胸を貫いてから刀を戻す時、一欠だけ塵にせんと、藍染隊長の心臓ん中に残してきたんです」
「…ギン……!」
「喋るんやったら早うした方がええですよ。まあ早うしても、死ぬもんは死ぬんやけど。
死せ、神殺鎗」
「ギン……貴様……!!」
「胸に孔があいて死ぬんや。本望ですやろ。」
藍染の胸にあいた孔から崩玉を取り出し、ギンはすぐに隠れた
だが、すぐに藍染はギンを見つけた
藍染はギンを…殺した
ギンに駆け寄る乱菊
そんな二人に手を下そうとする藍染
『させ…ない…!!咲け!!青薔薇!!』
青薔薇がギンと乱菊を守るように包む
それと同時に一心を抱えた一護が尸魂界に到着した
一護の霊圧を探ればわかる
『死神の力を…』
失うつもりだ
一護の姿が変わっていく
「無月」
一護が技を放った
私に藍染の言葉は聞こえなかった
でも、藍染は生きてる
なのに…一護の死神の力が…
『…だったら…限定解除!!!!卍解!神在月!!!』
限定解除すると同時にピアスが弾け飛ぶ
私は一護の前に立つ
『私を助けなさい、天照大御神!』
神無月は金色に輝く大太刀へと姿を変えた
そしてその刀を藍染の胸に刺した
だが、藍染も崩れていく斬魄刀で私を貫く
『っ…穢れを祓え、天叢雲剣!!』
私が刺した剣は藍染の崩玉の力を消し始めた