第12章 invasion
その攻撃は藍染に傷を負わせた
藍染と一護の刀が交わる
だが、一護が負わせた傷は回復を始める
どうやら、藍染は崩玉を取り込んでいたらしい
藍染が一護に語り掛ける
一護の今迄の戦いは全て、藍染の掌の上だったのだと
「喋り過ぎだぜ、藍染」
戦う一護と藍染の間に現れたのは、志波一心…いや、黒崎一心だった
そして即座に一心が一護を連れて距離を取り隠れた
「君は後回しだ…」
藍染は私を一瞥した後、一護達を追ったらしい
藍染とギンが合流した
『……』
どうすればいい
藍染が崩玉を取り込んだとなれば…
藍染を倒すには…
「啼け、紅姫」
後ろから聞こえた声
私の横を赤い光が通る
その光は藍染に向かう
『喜助…?』
「お届け物っスよ。」
そう言って喜助は私に隊長羽織を返してきた
『!ありがと』
「…お久しぶりっス、藍染サン。
随分珍しい格好っスね。」
「何事も、進化の途中とは醜いものだ。」
少し藍染と喜助が話していたかと思えば藍染が喜助を刺した
刺した瞬間だった
破裂音が響く
「縛道の六十一、六杖光牢」
「この程度の縛道で私を縛ってどうするつもりだ?」
「この程度の縛道?どこ迄が、この程度っスか?
縛道の六十三、鎖条鎖縛!!」
藍染を縛り始める
「縛道の七十九、九曜縛!!」
「く…」
「千手の涯、届かざる闇の御手、映らざる天の射手、光を落とす道、火種を煽る風、集いて惑うな、我が指を見よ
光弾・八身・九条・天経・疾宝・大輪・灰色の砲塔、弓引く彼方、皎皎として消ゆ」
「そんな鬼道を使わせると思うか?こんなもの…」
「遅い。縛道の九十一、千手皎天汰炮」
次々と繰り出された鬼道に一護も驚いたようだ
だが、喜助の後ろに藍染は無傷で立っていた
そしてそのまま、喜助を手刀で斬った
「昔のアナタなら、何の策もなく僕に二度も触れる事などあり得なかった。」
喜助に触れた藍染は両手首にある霊圧の排出口を塞がれたようだ
「…アナタは自分自身の霊圧で内側から灼き尽くされる」
霊圧が膨張し、爆発が起こる
だが、その爆発の中から白い仮面に覆われた藍染が出てきた