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BLEACH〜透明な華〜

第12章 invasion




藍染が差し出してきたのは神無月だった

『……』

私は黙ってそれを受け取る

破面の目線と隊長たちの目線がこちらを向く

隊長たちは動揺を隠せないようだ

藍染は私を試してる

「…皆、退がっておれ。」

元柳斎がそう言った

「万象一切灰燼と為せ、流刃若火」

物凄い勢いで炎が上がる

『咲き誇れ…神無月』

私はナナカマドで壁を作った

「ひゃあ、あついあつい。ムチャしはるわァ、総隊長サン。

どないします?藍染隊長。いくら守られてるとは言え、これやったらボクら参加でけへんよ。」

「何も。ただこの戦いが、我々が手を下す迄も無く、終わる事になった。それだけの話だよ。」



一体、どれくらいの時間が経ったのだろう

戦いに参加する隊長、副隊長の霊圧…

そして破面の霊圧…





「あああああああああああああ」




突然響く大きな叫び声

それと同時に私達の後ろに黒腔が開く

そしてとても大きな破面が現れた

破面が息を吹く

すると、私達の周りで燃えていた炎が消えた

「厭な匂いやなァ、相変わらず」

「同感だな」

「"死の匂い"ってのは、こういうのを言うんやろね」

「結構な事じゃないか。死の匂いこそ、この光景に相応しい。

そう思うだろう?蝶。」

『…そうね…』

炎が消え、目に映るのは怪我だらけでボロボロになった隊長や副隊長…そして




「待てや。久し振りやなァ、藍染」





声のした方を見る

そこには仮面の軍勢である平子達がいた


「あれは…」

「…なんや、えらい…懐かしい顔が揃うてるやないの。」

『真子…』


「蝶姉さん…!!」

ひよ里がそう言った

それから少し真子達が話していたかと思うとリサと真子が消えた

挨拶にでも行ったのかしら…



少ししてから二人が戻って来た

「ウ〜ア〜アアアアアア」

また叫び声が聞こえる

「なんやもお、うるさい子やなァ…緊張感台無しやん。
ボクあの子のああいうとこ苦手やねん」

「…ワンダーワイスの発する言葉には意味がある。黙って見ていろ」

東仙が答えた時だった

先程私たちの周りの炎を消した破面…いや、化物が大きく口を開いた


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