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BLEACH〜透明な華〜

第11章 abduction




「あの子を助けに向かってる間にも旅禍の子らは殺られてまうで。」

『一護たちはそんなに簡単には死なないわ。怪我なら…私が治すもの』

「行かせへん言うたらどうするん?」

ギンが斬魄刀に手をかける

『力づくで通るまでよ』

「…ま、ボクは勝てへんやろうけどね」

そう言ってギンが斬魄刀から手を離した

『織姫を助けたらすぐに虚圏からは出るわ。もちろん一護たちも連れてね』

「その方がええやろな。さ、そろそろ呼び出しかかるしボクは行くわ」

ギンが一枚の紙を私に差し出す

『これ…』

「地図や、いるやろ」

『ありがとう、ギン』

「藍染隊長に気付かれんように動きや」

ギンはそのまま歩いて行ってしまった

『…今なら追えるかしら…華を届けよ、神無月』

目の前に青薔薇の花弁が舞う

その花弁はギンに向かって飛んでいった

気付かれないように護って…

そんな願いを込めて








神無月に案内をしてもらいながら建物の中を進む

ギンに貰った地図と照らし合わせながら進むが…

『まだまだ先か…』

この建物どれだけ広いのよ

さっきから一護たちが戦ってるのか外が騒がしい

それに、ルキアと恋次も来たようだ

私は織姫のいる場所へ急いで向かう

『っ…織姫!』

織姫の居る部屋の扉を開く

「蝶…ちゃん…?」

織姫の目に涙が溜まり始める

『お待たせ…織姫』

私は織姫に抱きついた

「うん…っ!」

『怪我は無い?』

「大丈夫!でも…黒崎くん達が…」

『一護たちも連れて出るしかないかしら…』

私がそう言った時だった

「破道の九十…黒棺」

急に目の前が真っ暗になる

気付いた頃には体中が傷だらけだった

『…藍染…っ!!』

後ろには藍染とギン、東仙が立っていた

「こんな所まで入り込んでくるとはね。」

藍染はそう言いながらニヤリと笑う

『織姫は…返してもらうわ』

私は織姫の手を握る

「!蝶…ちゃん…?」

『しっかり握っててね。…咲き誇れ、神無月!!

道を切り開け…花車!!』

ガーベラの花弁が舞い始める

「こんなものが効くとでも…?」

『誰があなたに攻撃するって言ったかしら。』

私は織姫の手を握ったままガーベラの道を走った



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