第10章 preparedness
『気にしないで、私が本気で来いって言ったんだし』
私がそう言うと一護が黙った
『さ、一護。座って』
「は?」
『怪我治すから座って』
私の目の前に座るよう指示する
「いや、でも」
『でもじゃない。早く座ってくれる?』
一護が目の前に座る
治癒霊力を当てながら怪我を治す
それと同時に霊力を回復させる
「オマエ…スゲーな」
一護がそう言った
『?そう?』
「強えし、回復もできるし…何でも出来るじゃねえか」
一護がこちらを向いた
『…そ、そんなに褒めないで…恥ずかしいから…』
「オマエ…顔真っ赤だぞ…」
一護がそう言った時だった
「オマエら…イチャイチャすんなや」
後ろから真子がそう言ってきた
『イチャイチャ…?』
「そうや。二人で仲良う喋って…オレも入れんかい」
『別にいいけど…もう回復終わったわよ?』
「え、もう終わったのか?!」
一護が驚いていた
「流石やな」
真子がそう言って私の頭に手を乗せる
『ちょ、何…』
ポンポンと叩き始める
「あー、丁度いい高さに頭あるわー」
そう言って頭を叩き続ける真子
『ちょっと、叩かないでよ…』
それを見ていた一護が笑った
『何笑ってんのよ一護』
「いや、悪ィ…」
そう言って一護は真子を見ていた
「なんやねん」
「…負けらんねえなと思ってな」
『??は?とりあえずこれやめさせてくれる?』
「てか、そろそろひよ里が帰ってくるんじゃ…」
一護がそう言った時だった
急に真子が頭を叩くのをやめたと思ったらぶっ飛んでいった
「ウチの蝶姐さんに何しとんねん!ハゲ真子!!」
どうやら、ひよ里が蹴飛ばしてくれたらしい
遅れて、織姫が階段を下りて来ていた
『ひよ里、ありがと』
「おう!…さて、一護!修行再開するで!!」
ひよ里が笑いながらそう言った
「なあ、蝶は気付いてへんのやろか」
リサが羅武にそう言った
「あの様子じゃ、気付いてねえだろ」
「やろなあ…」
「と言うか、蝶さんって、恋人いるんじゃなかったっけ?」
楼十郎がそう言った