第10章 preparedness
『いいの?ひよ里』
「全然構へんよ!んなら、行ってくるわ」
そう言うとひよ里が走っていった
『早っ』
「アイツ、一護の事ほったらかして行ったで」
真子がため息をついていた
『あ、なら私と修行する?』
「!!いいのか?」
一護が聞いてきた
『いいわよ。でも、ひよ里が戻ってきたらまた虚化しての修行になるだろうし…普通の修行しよっか』
「おう!」
『真子、どれくらいでひよ里戻ってくるかな』
「10分ちゃうか」
『おっけー。じゃあ一護、5分で私を倒してみて。一護は卍解を使ってもいいわ。私は始解だけするわ』
「前の俺とは違うんだぜ?卍解使わなくても大丈夫かよ」
『あら、余裕よ。さ!かかっておいで』
私がそう言うと一護が斬魄刀を構える
『真子、5分測っといてね』
私がそう言うと同時にお互いが斬魄刀を解放した
「卍解、天鎖斬月」
一護が卍解する
『咲き誇れ、神無月』
そしていきなりだった
「月牙…天衝…!」
私に月牙天衝を撃ってくる一護
『相殺せよ、神無月』
神無月から月牙天衝と似た衝撃波が発せられた
「なっ…」
一護は一瞬戸惑ったが、すぐに切り替えて私に向かってくる
『うん、前よりは楽しめそうかな』
「そうかよ…っ!」
斬魄刀が交わる
『花弁を散らせ、桜』
どこからともなく桜が舞う
「この技…」
『見覚えあるでしょう?ちょっとだけ、参考にしたのよ。』
私がそう言うと舞っていた桜が一護に向かっていく
『これね、桜の花弁は刃物になってるのよ』
この技本当に便利だなあ、と思いながら一護に花弁を飛ばす
「くそっ!」
かなりの数を一護は弾いたものの、数枚分の攻撃をくらっていた
一護の息が上がり始める
まあ、ずっとひよ里と戦いっぱなしだったからね
『一護、大丈夫?』
「全然余裕だぜ…!」
そう言って一護が再び私に向かってくる
また、斬魄刀が交わる
「月牙天衝…!」
一護が超至近距離で月牙天衝を撃ってくる
『っ…!守れ!!神無月!!』
『し…死ぬかと思った…』
流石にあの距離での月牙天衝はキツいわ
「わ、悪ィ…つい本気に…」
一護が全力で謝っていた