第10章 preparedness
「ウソやろ…」
真子が唖然としていた
『次は私の番ね』
私は斬魄刀を一振した
真っ白な衝撃波が真子に向かっていく
真子がそれを防ごうとした
だが、私の放った衝撃波は形を変える
「虚弾かっ…!!」
真子はギリギリのところで躱す
躱したところを狙い、首に斬魄刀を当てた
『で、まだやる?』
私がそう言うと、真子が驚いた顔をしていた
「いや、もう充分や。」
『そっか。で、私は合格?』
「…せやな、合格や。」
真子がそう言うと結界が解ける
結界の外にいた全員が唖然としていた
『?どうしたの、みんな』
「おま…強すぎるだろ!!」
一護が私を指差して叫ぶ
『うーん…でもギリギリだったよ?』
「「「どこが!!!」」」
全員の声が揃った
『いやだって…限定霊印打たれてるから』
「打たれててあれかいな…」
真子が引いていた
「やっぱり、打たれてるんやな。限定率は隊長格と同じなん?」
リサがそう聞いてきた
『いや、私は九割抑えられてるから…今は一割しか霊力を使えないかな』
(((もう二度と蝶(さん)には歯向かわないでおこう…)))
全員がそう思ったそうだ
ただ、ひよ里だけは目を輝かせていたらしい
「一護!修行再開するで!!」
ひよ里が一護に声をかけた
「お、おう!」
一護も返事をすると、ひよ里と実戦形式の修行を再開する
私はしばらく二人の修行を見学していた
「蝶サン」
『鉢玄、どうしたの?』
「織姫サンのコトですが…」
『ああ…あの子のヘアピンでしょ?』
「そうデス。…その…」
『鉢玄、織姫のヘアピン直せそうなら直してあげて?』
鉢玄が驚く
『きっと、織姫は喜助に色々言われて、落ち込んで…悩んでると思うから』
「ですが…蝶サンも直せるのデハ?」
『うーん…直せるかもしれないけど……気になるんでしょ?織姫の事』
「!そうデスね…。先程彼女がここに来てから…なぜだか嬉しくテ…」
『ふふ、同じ能力を使える人に出会えるのって珍しいもんね』
私がそう言うと鉢玄が頷く
『それじゃ、決まりね。織姫を呼んでくr…「ウチがいくわ!」』
そう言ったのはひよ里だった