第10章 preparedness
『一護がちょっと心配だったのと…みんなに会いたいなーって…』
「そうか。あいつは…」
真子が何か言おうとした時だった
倉庫の中から虚に近い声が聞こえた
「あのアホ…」
真子はすぐに倉庫の中に入っていく
倉庫の入口からこっそり中を見る
そこにいたのは百年前に姿を消した者たち、そして、一護だった
一護は全員から斬魄刀を向けられ抑え付けられていた
『虚化…』
一護の顔には虚の仮面が現れていた
真子が一護の仮面を砕く
「…充分や。文句無いな?ひよ里」
真子がひよ里に聞く
ひよ里を探すと、2階部分にある柱にもたれかかっていた
一護と戦ってたのはひよ里だったのね…
「…オマエもよう解ったやろ、一護。オマエの虚は頭やら体やらで考えたぐらいで抑え込めるような代物やない言うことが。
合格や。虚の抑え方、魂の芯まで叩っ込んだるわ。」
それなら、良かった。
安心した時だった
「あの〜…さっきから気になってたんデスが…そこにいらっしゃるのは…」
有昭田鉢玄が私の居る方を見て言った
「なんやの…誰かおるんかいな」
そう言って近付いて来るのは元八番隊副隊長 矢胴丸リサだ
「って…あんた…」
リサが私をみて驚く
「何だ、誰がいるんだよ」
そう言ったのは元九番隊隊長 六車拳西だ
「…はぁ、はよ出てこいや。うじうじせんと」
真子にそう言われ、リサが手を差し伸べてくれる
『ありがと、リサ』
私はリサの手を掴み、全員の前に立つ
「「「おま…」」」
何で全員…真子と同じ反応するの?
「蝶…姐さん…?」
『…久しぶり、みんな』
「…っ!!蝶姐さん!!会いたかった…!!」
ひよ里が抱きついてくる
『ひよ里、私も会いたかったわ…』
私はひよ里を抱きしめた
ひよ里は泣いているようだ
「さっきまで泣いとったヤツが慰める側に回っとるわ」
真子がそう言った
『ひよ里、ちょっと待っててね』
私は真子を蹴った
真子は再び窓から外に放り出された
『黙れ、ハゲ。』
「蝶姐さん、やっぱ強いなあ…」
ひよ里が私を見てそう言った
どうやら、泣き止んでくれたようだ