第10章 preparedness
『ふふ、神無月が調子に乗るわね』
チャッピーは一護を押さえつけたまま話を続けていた
チャッピーが語尾に"だピョン"をつける度につっこむ一護
「うーでーがーピョンと鳴ーる♪」
さすがにイラッときたのかチャッピーが一護をさらに強く締め上げていた
「…いつまでやっておるのだ、もう良いから早く…」
ルキアがそう言った時だった
さっきの破面とは比べ物にならない大きな霊圧を持つ破面が現れた
「…何だァ?ディ・ロイの奴は殺られちまったのかよ?仕方無え、んじゃ俺が三人まとめてブッ殺すしか無えなァ!
破面No.6 グリムジョーだ。よろしくな死神!」
内心思ったのは、こいついい声してやがる
すごくイケボだ
絶対歌上手いと思う
まあ、そんな事考えてる場合じゃないけどね
「どいつだ?」
グリムジョーが私たちに聞く
「強えェのはどいつだって訊いてんだよ。」
…さっきの破面とは比べ物にならない霊圧ね…
「一護!!蝶!!一旦退くぞ!!」
ルキアがそう言った
だが、そう言ったと同時にグリムジョーがルキアを攻撃する
「やっぱ、コイツじゃ無えか。」
『「ルキア!!!」』
一護がグリムジョーに斬りかかる
『ルキア、今治すからね…』
私はルキアに治癒霊力をあてる
「蝶…すまない…」
ルキアは気を失った
思ったより傷が深いわね…
少し、治療に時間が掛かる…
それまで、頼んだわよ。一護
全員が破面との戦いで苦戦していた
「敵の破壊能力が予想を超えて増大した。斑目一角の半径三百間の空間凍結を頼む。他の敵に関しても同様の力の増大が予想される。日番谷冬獅郎、松本乱菊、阿散井恋次、朽木ルキア、黒崎一護、全て同様の空間凍結を。
それから、斑目一角の隊葬の用意を。」
綾瀬川が尸魂界側にそう伝える
破面との対戦に一角は苦戦していた
本人は傷だらけ、斬魄刀もボロボロ
そんな時だった
「あ〜あ、こんなとこで使う気なんか無かったのによォ!卍解、龍紋鬼灯丸」
斑目が卍解を使うことを決意した
そしてその力で…破面を撃退した
「生きてると思ったよ、一角」
「…あたりめーだ。今日の俺はツイてんだぜ。サイコーにな。」
一角はそのまま地面に寝転んでいた