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BLEACH〜透明な華〜

第2章 return



「ただ興味を持ったのでついて来ただけですよ。」

『…変態か。』

「違います。」

『ついて来ただけね…。
じゃあ、平子真子隊長にかけた術は何?』

「何の事ですか?」

『たぶん、斬魄刀の能力なのかな?』

「……はは…そこまで見破られるとはね」

藍染惣右介は斬魄刀の能力を発動させようとしていた

『催眠の類かな?
……華を咲かせよ、神無月』

ぶわっ

辺り一面に真っ白な菊が咲く

『さぁ、真実を見せて』

パキン

能力の解ける音がした

「…!!何だその能力は…」

『お、素がで始めたね』

「答えろ!」

『神無月はいろんな花を咲かせてくれる。
私が望めばどんな花でも…

白い菊の花言葉は"真実を求める"。』

「花ごときに…」

『神無月の咲かせる花には力がある』

「花に…力だと?」

『そうよ。例えば今は白い菊の花ね。
貴方の斬魄刀の能力を破るために白い菊の花を選んだ。』

「そういえば言っていたな…"真実を求めると"」

『ええ。それに、こういうことも出来るのよ?
灯せ、鬼灯』

神無月ではなく花の名前を呼ぶと白い菊は鬼灯へと姿を変えた

「鬼灯?」

『鬼灯の花言葉は"偽り"。
今回は見逃してあげる。私をつけていたことも、私の能力も全て偽りの記憶に変えてあげる。』

「やめろ…」

『偽りの記憶はどんなものかしらね…』

鬼灯が一斉に光り輝く

プツンと糸が切れたかのように藍染惣右介が倒れた

『藍染くん、大丈夫?』

私は彼を起こすことにした

「…ぅ…水無月さん?!どうしてここに…」

『たまたま通りかかったら貴方が倒れていたから…大丈夫?』

「はい。ご心配おかけしました。」

『何があったか思い出せる?』

「いえ…今は…何も…」

『そう…どうする?自分で隊舎に戻れる?』

「あ、はい。大丈夫です」

『ならよかった。気をつけてね』

「はい。ありがとうございます」

私は藍染惣右介を見送った







「くそっ…なぜだ…」

まるで記憶にモヤがかかっている
何も、あの空白の時間の記憶だけが思い出せない

あの女を追ったことまでは覚えている…

「どういう事だ…!」

あの女の能力…か?
鏡花水月と同じタイプか…?

「まあいい…今度の実験の対象に彼女も加えておこうじゃないか」

ニヤリ、と藍染惣右介は笑った



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