第2章 return
『こーんにーちはー』
次は五番隊舎に来た
「はい」
そう言って出てきたのは黒縁メガネの男
『えっと、隊長の平子真子さん、だっけ?いますか?』
「いますが…失礼ですが所属の方は…」
『あ、零番隊所属の水無月蝶です。』
「!!失礼しました!
私は五番隊副隊長の藍染惣右介です。」
『藍染惣右介くんね。よろしく』
「はい。あ、隊長呼んできますね。」
『はーい』
しばらくして、平子真子が出てきた
「なんや、あんたかいな」
『…仮にも私の方が立場上なのに敬語使わないあたりすごいわね。』
「俺敬語使うん嫌いやねん」
『同感。で、名前…平子真子…であってる?』
「あっとる。」
『そう。ならよかった。』
「そういや、何の用なん?」
『ただ挨拶回りしてるだけ。今日はもう遅いし帰るけどね』
辺りを見回すと真っ暗だ
「零番隊に入ったばっかで挨拶回りて大変やな」
『挨拶回りは別に大変でもないわ。』
「自分変わっとんなぁ…」
『…そう?』
「と言うか、帰るってどこに帰るんや?」
『まだ隊舎が出来てないから、一番隊隊舎かな』
「えらい遠いな…」
『そんなに遠くないわよ。瞬歩で行けばすぐだし。』
「そうか。まぁ、気ぃつけて帰りや。」
『大丈夫。私に勝てる人、いないでしょ?』
「そらそーやわ。」
『ふふ。じゃあ、またね、真子((ニコッ』
「なんやあれ、反則ちゃうん?なー、惣右介」
「知りませんよ。」
「不意打ちにも程があるわ」
「顔赤いですよ。」
しばらく瞬歩で一番隊隊舎に向かっていた
『…?』
視線を感じる…
『そこにいるのは誰かしら。』
視線を感じたところを見つめる
「……驚いた…。まさか見破られるとは」
『はは。舐めてもらったら困るなぁ?これでも一応…元一番隊隊長だからね?』
「そうでしたね。」
『こんな夜分遅くに何?襲いに来た?』
「そんな事しませんよ。」
『年寄りには興味ないって?』
「年寄りには見えませんけど」
『あら嬉しい。
それで?本当は何しに来たのかしら?
藍染惣右介くん。』