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【M×N】インターホンはお静かに

第8章 愛のことば


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ただでさえ余裕のない身体に


極めつけの表情




水滴が涙のようで


潤んだ瞳に色気を醸し出す


身体の奥底から沸き上がる欲は


そのまま、頼りない身体を引き寄せ


乱暴に撫で上げた





「あっ…んぁっ…は……ぁ…」




室内に籠る熱と湿気


カズの吐息が、湯気と混ざる







縋る様にバスタブの縁を掴んだカズの腰を引き寄せ

勃起ち上がる自身を、強引に押し付けた




腰を掴み、一気に捩じ込む


久しぶりなのにも関わらず、容易に受け入れられる其処は


絡み付くように締め付けてきて、あっという間に持ってかれそうになる






「ああぁ……んっ」

「くっ…はぁっ…」





目眩を起こしそうな程の快感


盛りのついた獣かってくらい、夢中で腰を打ち付けて


大事に扱いたいのに、そんな余裕はなくて



身体を抱え込み、そのまま座ると


カズの体重が掛かり、最奥まで深く交わる




水飛沫を上げながら、

揺れる肩に、舌を這わせ

噛み付くようなキスを、首筋に落とす






「ああっ…んっ、センセッ」

「カズッ」





顔を上げたカズは、

蕩けた顔してキスを強請る




半開きの口から

やらしくちらついた舌に貪るように絡めた






華奢な白い肌がピンクに染まり、


揺らす度に跳ねる身体が、たまらなく愛しい





「センセじゃねえ、っから」




途切れ途切れの言葉と、


水音が響く中



いつもより濡れた声が耳奥を刺激した






「じゅ…んくっ……」







肌に食い込む程の爪痕も


鈍い痛みも


この先起こりうるだろう、面倒な事すべてを含めて


コイツが与えてくれるもんなら、


何でも受け入れられる



心からそう、思った





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