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【M×N】インターホンはお静かに

第3章 秘密






ドクン、ドクン…と、高まる鼓動


きっと、こんだけ近かったら、聞こえてんじゃないかって思う


近付く唇に、思わず顔を逸らす





「……イヤ?」

「そりゃ、……別にアンタを好きなワケじゃないし」

「ぷっ、……若いコが珍しいのね。

私だって、アナタを好きなわけじゃないわよ」

「じゃ、なんで」





相変わらず、鳴り止まない心臓


相手に気付かれないよう、平静を保って、


彼女の目を見つめ返した






「アナタとならシてもいいかなって…」

「……」

「潤が選んだ子だもの。
興味あるじゃない?」






潤が、

選んだ……




彼女越しに、バックミラーに映る自分を見つめた




不安そうな…

だけど、迷いを含んだ表情




センセは、
どうして、俺を選んだんだろう



立場的にはもちろん

俺みたいに、素直じゃない、面倒臭いガキを






「安心して?
楽しんだらいいじゃない。

コドモじゃないんだから、責任とってなんて言わないし(笑)」





クスクス笑いながら、
ほっそりした綺麗な指先が、唇をなぞる





「……俺、は……」

「ん?」





傾けられた顔に、

指先でそっと触れた



そこに重なる大人の、女らしい掌



すると、
覆い被さるように俺の身体に重なって


脚の間に彼女が身体を収める





コノヒトも、潤が選んだんだよな……





「どうしたの?

迷ってる?


……もしかしてアナタ、女知らない?」





軽く見開いた瞳が、

直ぐに愉しげな表情に変わる





「……そう。

可愛いわね」





スローモーションみたいに、近付く唇を
黙って見つめてると、熱っぽい吐息と共に、深く交わる




さっきの、触れただけじゃない

貪るようなヤらしいキス






胸に置かれた彼女の掌


シャツの隙間から、
食い込んだ爪が痛みを伴う





長い髪が、頬を擽り


身体を辿る掌が、
下半身へと近付くのを感じてた






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