第2章 夜の影
「ナンだよ。
今日は素直だな」
「は?」
嬉しそうな
だけど、ちょっとにやついた緩んだ顔
持ってた携帯を、テーブルに置き
掛けてたメガネを外してる
「ちょっ…、なに勘違い…」
ソファーに片膝を乗せ、
グイッと身体に覆い被さって来るから
自然と前に出た掌で、"待った"をかけた
だけど、
それは縫うように繋ぎ止められて……
「まだ夕方だけど、
ま、その方がゆっくりデキルしな」
「なにサカってんだよっ!」
バタバタ身体を捻らしたのに、
ヒヤリとした掌は、シャツを捲り上げ
目線は俺を捉えたまま、簡単に尖りを探し当てる
「あっ…やっぁ……」
素直に反応してしまう自分が恥ずかしくて、
ひねくれた性格も相まって、足をバタつかせ抵抗する
「ってぇ…っ暴れん…なって」
押さえ付けた手に力が入り、強引に唇が重なる
固く閉じても、
艶かしい感触と熱い吐息が
抉じ開け、歯列をなぞり舌を追い絡める
息も出来なくなるくらい翻弄された頃には、
いつの間にか解放された腕は、センセの首に回してた
「んぁっ…ふ...あッ…」
「カズ……可愛い」
悔しいけど、やっぱ気持ち良くて
センセのキスを全身に受けながら、勃ち上がる中心
窮屈なジーンズの前を寛ぐと、顔を覆いたいぐらい、その気になっちゃってて……
「やっぱ素直じゃん」
「…っ」
センセの掌がソレを優しく包んで、やわやわと与える刺激は、
もどかしくて、
自ら腰を擦り付ける
「焦んなって〜
時間はたっぷりあんだからっ」
完全に楽しんでるセンセは、着ていたカーディガンを脱いで
俺のシャツを剥ぎ取った
直に擦れる感覚に、身体中の血液が中心に集まったみたいで
早く熱を解放しようと、自らも下半身に手を伸ばした