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裏切りの女神R18G【刀剣乱舞×DOD3】

第13章 鉄の処女


飛空艇を港に停泊させ、補給をしていたフォウ達だったが、ついにゼロ達に追いつかれてしまう。

「とうとう……やってきたのね。ゼロ姉様」

フォウは真正面から向かってくるゼロの姿を見ると、もう逃げ切れないことを悟った。
彼女は懐から短刀を取り出すと、ぎゅっとそれをを握りしめる。

「待たせたな!散々逃げ回りやがって……今死なせてやるから、そこで待ってろよ!」

「私、ゼロ姉様とは戦いたくない……」

「あぁ!?」

「強くて美しいゼロ姉様に、ずっと憧れてきた!姉妹で殺し合うなんて、悲劇よ!」

涙目で訴えるフォウをゼロは一瞥すると、勢いよく飛空挺へと走り出す。
山姥切達もそれに続き、飛空挺へと降り立った。

「ふざっけんなっ!こっちは死ぬほど寒い思いして来たんだ。殺してやるから覚悟しろ!」

「いやだ、いやよ……いやだぁぁぁぁぁぁぁ!!」

フォウが数歩後ずさり、叫ぶ。
その叫び声は空気を振動させ、翡翠色の光がフォウから放たれた。
すると、後ろに控えていた近侍の刀剣男士がフォウの前に立つ。

「第四の審神者、フォウ。山の国治めたる審神者に許されし力、古の盾。主を守る、最強の盾となって、穢れし審神者から護りたまえ!我が主、フォウ様の為に、一期一振、参る!」

翠の光は、やがて三角錐の型になり、フォウを囲んだ。
彼女がそこから出ない限り、フォウに斬りかかるどころか、触れることすら叶わなくなる。

「あれは……古の盾、面倒臭い力を使いやがって……やってくれるなあっ!フォウッ!」

「古の盾か、何か策はあるのかい?ゼロ」

あの盾を打ち破る方法があるのだろうか。
ゼロの顔をうかがう歌仙を横目に、ゼロは不敵に笑う。

「あの壁は、刀では太刀打ち出来ない、あれを破るには……」

「破るには?」

「落ち着いて戦う。これしかない」

「は?」

相変わらず、ゼロの話は大雑把すぎる。
歌仙のこめかみに青筋が浮かんだ。

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