第10章 山の国 II※※
「あっ、歌仙っ、は、やく……欲しいっ」
ゼロは快楽に喘ぎながら、体を起こすと、歌仙の下半身に触れる。
着物越しでもわかるくらい、熱く硬くなった歌仙の昂ぶりを、ゼロはキュッと握り、潤んだ目で歌仙を見つめた。
「……っ、ゼロっ」
歌仙はゴクリと喉を上下に揺らすと、性急な手つきで帯を解く。
雄々しく昂ぶった熱を取り出すと、ゼロの秘部に宛てがった。
硬い先端が秘裂を上下に擦ると、ゼロの蜜液をまとった昂ぶりがくちゅくちゅと淫らな水音を立てる。
「あ、あ……っ!」
ゼロの腰を引き寄せると、ぐっと腰を突き出した。
ぐぷんと。ひと息に奥まで刺すように突く。
待ち望んでいた、生の熱い昂ぶりが埋めこまれ、ゼロはびくんと体を反らせた。
ゼロと繋がった瞬間、歌仙はぞくぞくっと体が震えた。
甘いしびれが、繋がった箇所から、全身に広がっていく。
「あぁ……、こんなにきゅうって締め付けて、吸い付いてくるみたいだ……っ」
呻くように歌仙が言うと、激しく抽送を繰り返し、ぐりぐりとナカを擦る。
「あぁっ!もっと、奥まで……っんぁ、突いてぇっ……!」
ぐぷぐぷと、歌仙は息を乱しながらさらに激しく奥を突き上げる。
「んっ、ふ、……やめない……でっ、イきそっ……ぁあっ!」
「……っ、ゼロ、僕もっ……くっ!」
びくびくとヒクつく内壁を、歌仙は容赦なく擦り上げる、
そして歌仙は小さく呻くと、ゼロのナカへと欲を注ぎ込んだ。