第10章 山の国 II※※
「んっ、あ……、歌仙っ、そこ……っ」
普段は横柄で傲慢な態度のゼロが、今は快楽に震えて甘く喘ぎ、可愛らしく善がっている。
その姿に歌仙は優越感に浸る。
「ん?ゼロ、ここがどうしたのかな?」
「んっ!あ、んっ……もっと、して……そんなんじゃ、足りなっ」
息を乱しながら、歌仙に縋るように彼の着物の裾を握りしめ、ゼロは懇願する。
「…………君は、僕を煽るのが上手だね」
花芽から指が離れ、歌仙はゼロを横たわらせた。
ゼロの両膝に手を掛け、左右に割り開く。
「ゼロはここも愛らしいね、君の可愛い蕾も赤く熟れてヒクヒクしているよ、早く弄ってほしくてたまらないみたいだ」
歌仙はゼロの秘部に顔をうずめ、くちゅくちゅと音を立てて舐め上げた。
生温かい舌が花芽をクリクリと責める。
「あ、あぁっ……!、い……んんぁっ」
ゼロの口からひと際大きな声が出る。
「僕が舐めるたびにひくひくさせて、いつものゼロからは想像できないほど厭らしいね、今の姿は」
ちゅっと花芽を吸い上げ、舌が秘裂を嬲る。
歌仙は蜜口にぐちゅりと指を挿し入れた。
蜜液ですっかり濡れたそこは、歌仙の指を容易にのみ込んでいく。
「たくさん悦くしてあげるよ。何度も何度も、君の感じるところをぐちゃぐちゃにいじめて、奥までいっぱい突いてあげるようか」
そう言うと、ゼロの中がひくんと疼き、歌仙の指を締め付ける。
歌仙は中を擦るようにぬぷぬぷと指を出し入れすると、 ゼロはさらに淫らに喘いだ。