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裏切りの女神R18G【刀剣乱舞×DOD3】

第16章 飛空艇 Ⅱ※※


ゼロは眉根を寄せて山姥切を見ると、彼の上半身にある傷が目に入った。

「怪我、してるじゃないか!」

浅いものだが、脇腹に大きく一箇所、あとは細かい傷がいくつか見受けられた。
おそらく、一期一振との戦いで負傷したのだろう。
この傷でよく朝の稽古に取り組めたものだ。

ゼロが傷をよく見ようと山姥切に一歩近づく。
だが、その分山姥切は一歩後ずさった。

「…………おい」

ゼロがまた一歩進み、そして山姥切が後ずさる。
その状況に、ゼロは舌打ちをすると、勢いよく踏み出して間合いを詰めた。
そして、山姥切の布を掴んで勢いよく引っ張る。

「な、なにをするっ!?」

「騒ぐな、破くぞ!負傷したんだろ?見せろ!」

ゼロの目、本気だ。
これを破かれたら、替えがない。
山姥切は観念して後ずさるのをやめた。

「大したことないみたいだね。こんな程度なら、ちょっと触れただけで終わる」

「そう……なのか」

「ああ、触れるだけで直せるようになった」

そうか。ならもう、ゼロと共寝する必要はないのか。
そういうことになる。
山姥切はほっとしたような、そうじゃないような、どちらとも言えない気持ちになった。

「今、残念そうな顔をしたね。もしかして……してほしかった?」

「違っ!そんなことはないっ!」

「はいはい、わかったから……そろそろ大人しくしなさい」

ゼロは山姥切の体をベッドに倒すと、布の結び目を外す。
布を取られることに抵抗しようと体を起こそうとしたが、ゼロの手が額に触れ、強めの口調で目を閉じるよう促された。

「ん……っ」

ゼロの手が、肩に触れる。
彼女の手が冷んやりとしていたせいで、思わず体がピクンと震えた。

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