第14章 飛空艇 Ⅰ※※
「あ……っ、ゼロ……様っ」
「なに?そんな物欲しそうな顔をして……どうしたの?」
一期一振が何を欲しがっているのか、ゼロには十分わかっていた。
けれどゼロは、一期一振が恥じらいながらも快楽を求めるその様をもっと見たかった。
「言いなさい、一期一振。じゃないと……」
意地悪そうにゼロがそう言うと、彼女を腰を上げてしまった。
触れ合っていた場所が離れると、ゼロの愛液が糸を引き、プツンと切れる。
「……っ」
一期一振の雄芯はゼロの蜜液で厭らしく濡れていた。
ゼロの温もりが無くなり、一期一振の熱は彼女を求めるようにドクドクと脈打つ。
彼の思考はもう、ゼロに与えられる淫らな快感に支配されていた。
「あ、あの……ゼロ様が……ほしい、です。貴女の中に……挿れたいのです……もうっ」
「それだけ?挿れるだけでいいの?」
ゼロは、意地悪だ。
彼女の意地悪な言動に、一期一振は眩暈がしそうだった。
けれど、それを望んでしまっている自分も、確かにいたのだ。
「私の中を君の厭らしい肉棒で突いて、気持ち良くなりたいの?」
一期一振はゼロの言葉に堪らず、目隠しされたまま目の前にいるはずのゼロに手を伸ばす。
その手が彼女に触れると、彼は縋るようにゼロを抱きしめた。
「は……はい、貴女の中を……ぐちゅぐちゅに突かせてほしい……です」
「よく言えたね。それじゃあご褒美をあげないとね」
ゼロも一期一振を抱きしめ返す。
すると、彼女は一期一振の昂ぶりに手を添え、ゆっくりと腰を落とす。
くちゅっと音を立てて彼女の蜜口に屹立の先が触れ、そのままゼロの中へと挿入されていく。
「ん……あっ」
根元まで一期一振の雄芯を受け入れると、ぐっとゼロの奥深くに当たり、彼女は思わず吐息を漏らした。
一期一振も同じく、愉悦混じりの声を上げる。