第14章 飛空艇 Ⅰ※※
「……っ、ゼロ様……んっ」
ギシッとベッドが軋む音が響く。
ゼロは一期一振の足の間に片膝を乗せると、彼の耳をカリッと甘噛みした。
「さっき、フォウと話していてわかったんだけど……」
一期一振の耳元で囁きながら、彼女の指が首筋を撫でた。
指先が襟にかかり、彼のシャツの一つ目のボタンを外す。
「フォウとは肉体の関係がなかったって、本当?」
二つ目、三つ目のボタンを外すと、鎖骨や胸元が露わになっていく。
「……っ、主がそれを……お望みにならなかったので」
「本当に?」
耳元でそう囁くと、ゼロは耳たぶに噛み付いた。
「ぁ……っ!」
「主のせいにするのか?悪い子だな……」
四つ目、五つ目のボタンを外すと胸元は完全に露わになり、ゼロの目に晒された。
「いくらフォウが潔癖で無知だったとしても、一度くらいはお前を望んだはずだ」
胸の頂きの周りを、ゼロはそっと触れる。
その中心には触れず、くるくると撫でれば、一期一振の赤い頂きはぷっくりと尖っていった。
ゼロは、ふっと笑う。
「刀剣男士は主たる審神者の命令を、自らの意思で無視することは出来ない」
フォウが本気で望めば、刀剣男士はその命令には逆らえない
けれど、フォウがそうしなかったのは、何故だったのか。
「一期一振、正直に言いなさい。でないと……」
「あぁ……っ、や、やめて下さい……っ」
唐突に、胸の頂きをキュッと摘ままれる。
一期一振はゾクゾクとしたものが体を走り、思わず声を上げてしまった。
恥ずかしさで体が熱くなっていくが、それとは別なものも感じていた。