第2章 優しさの意味
「カカシ、すこしいい?」
そう不機嫌に話しかければ
明らかに嫌そうな顔をしている。
可愛いツバキの前で
話なんかしたくない。
醜い感情を感じながら、
ゆっくり、言葉にした。
「二人で、話がしたいの。
ツバキ、先に帰ってもらっていい?」
あからさまに睨みながら
敵意むき出しの言葉に、ツバキは驚いて、黙っている。
「、おまえ、何でツバキちゃんに殺意向けてるわけ?」
一気にビリビリした空気になるが、あいにく私はそんなに余裕がない。怒りが込み上げ、何故、分からないのか、そんな情け無い感情を感じた。
一気に殺意を
カカシにも向けた。
「カカシ、私も多少はやるのよ?無傷では済まないんじゃないかしら?貴方と話をがしたいだけよ。」
睨みつけながら彼に話しかけると、本気だとわかったのか、カカシが一瞬怯んだ。
カカシと実力は互角とは言わない。彼は強い。必ず負けるだろう。だが、私も彼と本気でやり合うぐらいの力はある。そこにいるツバキなんか一瞬で殺せるはずだ。
カカシは大きく溜息をつき、
諦めたようにツバキを見つめた。
「悪い、先に帰ってて。
なんか怒ってるみたいだから、
話するわ。」
ツバキは私の殺意むき出しに怯えながら、ゆっくり後ずさり、足早に去っていった。